劇的な逆転勝利を飾るも、その変革は道半ば【島崎英純】2019Jリーグ第15節・サガン鳥栖戦レビュー

雨は止んだ

 ウォーミングアップ中に激しく降りしきっていた雨も、試合が開始される頃にはほとんど止んだ。6月中旬の埼玉にしては肌寒かったが、ピッチ状態も概ね良好で、埼玉スタジアムの試合環境は整っていた。

 大槻毅監督は国際Aマッチウィークによる約2週間のインターバルを利用してチーム状況の改善に努めてきた。その過程で実施された浦和ユースとのトレーニングマッチでは前節の川崎フロンターレ戦で採用した3-4-2-1を継続して用いていたため、今節のサガン鳥栖戦に際しても同システムで臨むことは十分に予測できた。ただ試合2日前からは練習が非公開だったため、その人選は不明だった。結局大槻監督は川崎戦の陣容からシャドーのマルティノスに代えてアンドリュー・ナバウトを先発起用した以外はスタメンを代えなかった。つまり現状は2戦連続で先発出場した選手の序列が高いことになる。

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