これはジャイアントキリングではない。浦和、Honda FCの軍門に下る【島崎英純】2019天皇杯4回戦・Honda FC戦レビュー

当然のターンオーバーも…

 

 浦和レッズはHonda FCに対して、選手個々の能力は勝っていたかもしれないが、チームの総合力では明らかに劣っていた。

 浦和レッズは予想通りのターンオーバー。当然だろう。天皇杯タイトルも大事だが、J1残留を死守するためには週末のJリーグ第27節・サガン鳥栖戦で必勝を期さねばならない。そもそも今回のHonda FC戦から鳥栖戦までは中2日しかなく、しかもHonda FC戦が19時開始、鳥栖戦が14時開始で67時間のインターバルという厳しい日程が組まれている。

 大槻監督がHonda FC戦で抜擢したメンバーはGKに正守護神の西川周作、3バックはリベロにマウリシオ・アントニオ、右ストッパーに宇賀神友弥、左ストッパーに森脇良太という初ユニットが形成された。阿部勇樹と柴戸海のダブルボランチはスペースケアとボール回収能力に優れるが攻撃関与面で若干の不安。そしてサイドアタッカーの右・岩武克弥と左・山中亮輔の攻守バランスは試合の趨勢を決める鍵。そしてシャドーには右に浦和ユースから今季プロ入りして初の公式戦出場となる池髙暢希、そして左には汰木康也が入り、1トップは杉本健勇が務めた。

 一方のHonda FCは4-4-2を用い、あえてミラーゲームに持ち込まなかった。そして彼らには明確な攻撃構築の型があることが明らかとなる。

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