日々雑感ー橋岡大樹『凛と立つ』

東京五輪の要に

 2019年10月14日、2020年の東京五輪に出場するU-23日本代表の母体となる現・U-22日本代表がブラジルへ遠征し、北東部の都市レシフェ近郊でU-22ブラジル代表と国際親善試合を行った。

 ブラジルのオリンピック代表は自国リオデジャネイロで開催された2016年のリオ五輪で悲願の優勝を遂げ、来年の東京五輪では連覇を目論む正真正銘の強豪国だ。ブラジルは他の海外列強と異なりオリンピック制覇に並々ならぬ意欲を示していて、前回大会でもネイマール(パリ・サンジェルマン/フランス)、ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ/イングランド)、ラフィーニャ(セルタ・デ・ビーゴ/スペイン)などの一線級がチームに加わり、今大会でも久保建英(マジョルカ/スペイン)と同い年でレアル・マドリーに同期加入したロドリゴや、昨季までバルセロナに所属したマウコム(ゼニト/ロシア)などの猛者が揃う。

 そんなU-22ブラジル代表に、U-22日本代表が3-2で勝利した。ブラジルのゴールは全てPK、かたや日本のゴールは全てミドルシュートからで、日本は田中碧(川崎)の2ゴール、そしてキャプテン・中山雄太(ズヴォレ/オランダ)のゴールによって力でねじ伏せた格好だ。

 頼もしき“ヤングジャパン”の一員には、浦和レッズの橋岡大樹が名を連ねていた。U-22ブラジル代表戦では3-4-2-1の右サイドアタッカーで先発フル出場。1999年5月17日生まれで現在20歳の橋岡は、来年の東京五輪開催時には21歳になっている。オーバーエイジ以外は23歳以下が五輪代表の条件になる中で、橋岡は堂々とライバルたちとしのぎを削り、輝かしい舞台へと一歩ずつ歩を進めている。

(残り 2711文字/全文: 3427文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »