2020年、新年のご挨拶

今年もよろしくお願い致します

 皆様、明けましておめでとうございます。

 2020年は東京オリンピックの開催年。日本でオリンピックが開催されるのは1964年以来56年ぶり2回目のことになります。1964年ということは昭和39年。私はまだ生まれていなかったので、当時の日本・東京がどんな雰囲気だったのかは残された映像や文献などからうかがい知ることしかできません。それでも、スポーツの祭典と称される今大会が様々な人々に感動と意義を与えてきたことはこれまでの歴史が示していて、そんな素晴らしいイベントが今年、日本で行われることに高揚感を覚えています。

 東京オリンピックは日本サッカー界にとっても2020年の一大イベントです。開催国である日本はU-23日本代表が大会に臨み、現在は日本A代表監督を兼任する森保一監督がチームを率いて親善試合などを行い準備を重ねています。昨今の日本サッカー界は若く有望な選手たちが次々に海外へ旅立ち、自らの経験を蓄積させています。U-23日本代表はそんな選手たちが中軸を担い、日本の代表としてオリンピックメダルを目指します。現在の代表には浦和レッズから橋岡大樹が選出されていますが、7月23日から開催される本大会の前までには他の選手たちも選出される可能性があり、期待が高まります。

 一方で、2020年の浦和レッズは仕切り直しのシーズンを迎えています。チームは大槻毅監督体制が継続する中で、国内での戦いにフォーカスすることになります。Jリーグ、YBCルヴァンカップ、天皇杯の3大タイトルを目指すのは当然ですが、まずは盤石な体制を整えることに注力しなければなりません。ただ、その道程は険しくなることが予想されます。昨季のJリーグを制覇したのは横浜F・マリノス。ルヴァンカップは2017、2018シーズンのリーグを連覇した川崎フロンターレ、そして天皇杯は豊富な資金力をバックに壮麗な戦力が並ぶヴィッセル神戸がクラブ史上初めてタイトルを獲得しました。その他にも総計20冠を得ている鹿島アントラーズや、史上初のリーグタイトル制覇を狙うFC東京、復活を期するガンバ大阪など、浦和が覇を競うライバルクラブたちも着々とチーム構築を進めています。自身が成長、発展への気概を備えるのは当然として、他クラブもまた、その力を蓄えている。日本サッカー界が群雄割拠の時代に突入する中で、浦和はその流れに取り残されるわけにはいきません。

 浦和は例年通りにシーズン開幕前の強化キャンプを実施し、今季のチームが目指すスタイルの構築に励みます。浦研プラスでは、そのキャンプを通してチームの現状を詳細にレポートし、皆様に各種情報をお届けする予定です。

 皆様、本年もどうか、よろしくお願い致します。

浦研プラス

島崎英純

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