【2020浦和レッズ沖縄キャンプ・コラム】大槻監督が目論む4-4-2の守備構築を考察する

キャンプは月が変わってから新たなフェーズに

 浦和レッズは沖縄県で第一次、第二次のトレーニングキャンプを行い、シーズンの戦いに臨んでいく。言葉の上でのキャンプの区切りは、トレーニング会場が金武町フットボールセンターから東風平運動公園サッカー場に変わる2月3日が切れ目になっているが、実質的なフェーズで考えれば1月29日のジェフユナイテッド市原・千葉とトレーニングマッチを行ったところが、第一次と第二次の境目であるようだ。というのも、1月30日が完全オフとなり、1月31日には非公開とされつつも肉体的に大きな負荷はかけないという見通しが、選手やスタッフの話からはうかがわれる。つまり、2月1日のトレーニングからが実戦を多く積んでいくことを主眼にした第二次キャンプだと見て良いだろう。

 なによりも今季の大きな話題は、新たに4-4-2システムに取り組んでいることだ。2トップの人選次第では攻撃時に4-2-3-1のように見える瞬間はあるかもしれないが、相手ボール時には4-4-2の役割が各選手に与えられていくことが、トレーニングからは感じられる。そうした中で、大槻毅監督が標榜するプレッシング、特に中央を閉じたところからサイドに相手を誘導し、そこでボールを奪っていくという戦術の中で重要になっているのが、2トップの献身性、ボールサイドのサイドハーフ、逆サイドのセンターバックとサイドバックに与えられた役割にあるようだ。

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