坪井慶介さん、浦研プラス初登場! ご自身のこと、レッズのこと。全てを語っていただきます![前編] 

レッズ・サポーター、ファンの皆さん、お久しぶりです!

 皆さん、坪井慶介です。僕は昨季限りで現役を引退しました。もう、僕も40歳になってしまいましたからね。

 僕が現役引退を決断した理由として、昨季レノファ山口に在籍しているときの練習などで自身のパフォーマンスが納得できない回数が増えてきたことがありました。もちろんこの歳なので身体が衰えてくる部分もあったのですけども、自分の気持ちの中で、その許容範囲を超えることが多くなった。例えばシュートブロックが届かない、普段は身体を入れてボールを奪っているイメージなのに付くことしかできなかった、一瞬のステップの切り替えの遅さが気になるなど……。そのようなプレー面の違和感が増えて納得がいかなくなったことが、引退を決意する理由の一つになりました。そのような感覚になったのは去年になってからですね。それまでは、あまりプレー面の違和感はなかったんです。もちろんスプリントの回数が昔よりもできなかったり、単純な速さでは足が遅くなったと感じることはありましたが、反応などの守備の細かい動作でそこまで自分の中で許せない部分が多いとは思わなかったんですよね。

 僕はこれまで、浦和レッズ、湘南ベルマーレ、そしてレノファ山口と、3チームでプレーをしてきました。その時々で様々な決断をしてきましたけども、今回はシンプルに(現役を)辞めようと思いましたね。気持ちはすぐに切り替えられました。周りの評価は別として、自らのプレーに納得できずにお金をもらうのは無理だなと思ったんです。また山口に移籍してから思ったこともあります。どんなカテゴリーでも、ケガでプレーできなかったり、年齢面で折り合いが付かずに辞めていく選手がいたりするんですよね。実際に僕よりも若い年齢で現役を辞めていく選手もたくさん見てきました。その意味では、僕の場合は、この歳まで元気にプレーして、最終的に自分で辞める決断を下せたことの幸せも感じました。だから今の段階では悔いなくプロサッカー選手の人生を終えられたと思っています。

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