【サッカー人気4位】またもや炸裂した長谷川健太監督のマネジ…

【無料記事】浦研的日日是好日-『明るい光が当たることを信じて』2020.05.06

Jリーグは再延期ですが…

 Jリーグは先日、6月7日までのリーグ日程の再延期を発表しました。これで2月26日のYBCルヴァンカップ・グループステージ第2節、浦和レッズとしては松本山雅とのゲームが延期となってから約3か月以上もの間、Jリーグ及び各カップ戦などのゲームが行われず、その後の再開日も未定な状況が続いています。

 日本国内の新型コロナウイルス感染者数は他国に比べて少なく、亡くなられている方も欧米に比べれば少数に留まっていますが、現状では国内の各自治体ごとにウイルス対策のガイドラインが異なり、その制限措置にも違いがあります。その結果、経済活動の再開に際しては地域ごとに判断が異なることが予想されるため、日本全土にクラブが存在するJリーグとしては試合開催の可否や条件、また再開後の運営に十分留意しなければならず、難しい舵取りを担うと思われます。

 現在、僕の住むドイツのブンデスリーガは、本日の政府と州とのビデオミーティングで5月15日の再開が決まる予定です(詳細が決定次第、加筆致します)。ドイツは連邦制で、日本以上に州ごとの取り組みが異なるのですが、今回の新型コロナウイルスに関連する事項については政府と各州が緊密な関係を築き、国内全土に波及する案件に対しては一体となって施策を進めているように見えます。その結果、ブンデスリーガはヨーロッパ5大リーグの中で最も早くリーグの再開を実現させようとしているわけですが、その試合運営の方法についてはいまだに幾つかの議論があります。

 『無観客試合』での開催はすでに専権事項です。たとえファン、サポーターが試合を観戦できなくても、テレビ放映権料を得ることによって各クラブが存続できる道筋を生めます。ただしブンデスリーガは今季残り9節に対し、Jリーグは第1節を終えただけという違いがあり、一概にその施策を比較することはできません。ちなみにドイツ国内でブンデスリーガを放映している『Sky』と国営の『ARD/ZDF』は、まだ残り試合を開催していない段階で全体の約4分の1にあたる今季の残りのテレビ放映権料をDFLへ支払ってくれました。媒体がリーグに協力し、それにリーグも応える。このような互助的な関係は、今回のブンデスリーガ再開の動きに大きく寄与したと言えるでしょう。

 また、たとえ無観客で試合を開催しても、試合日のスタジアムに各サポーターが来訪してしまうリスクも取り沙汰されています。日本の場合は事前にリーグやクラブから「当日はスタジアムへ来ないでください」と告知して周知徹底すれば、ファン、サポーターの方は自制してくださるでしょう。しかしドイツ及びヨーロッパ地域の人々は個人主義の概念から、たとえ告知を発しても自らの意思でスタジアムに来てしまう方が多いと予想されています。この点については断然日本の方々のほうが秩序的で理性的だと思いますし、こちらの国々特有の悩みになるのかもしれません。

 また、無観客試合の中でプレーする選手たちのコンディションやモチベーションの維持も困難が予測されます。コミュニティ存続の手段として選手の報酬カットなども考慮される現状で、長期の中断期間を挟んで、間違いなく選手たちはその責任を果たそうと尽力するでしょうが、それでもプロフェッショナルとしての体力を再び作り上げ、ハイレベルなプレーを実行できるかは未知数で、その結果、サッカーという競技の魅力が削がれてしまうリスクもあります。

 ただ、いずれにしても、今回のウイルスの脅威と向き合う中で、サッカーという競技の普遍性を示すことができれば……。

 サッカーを通して未来への道のりに明るい光を当てられれば。今はただ、それを願うばかりです。

(了)

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