【無料記事】浦研的日日是好日-『お気に入りの散歩コース』2020.05.21

ゲーテ大学の敷地内のある、木のアーチのような小道

散歩が日課です

 最近は散歩が日課になってきました。行動制限の緩和が進んでいるドイツ・フランクフルトですが、以前もひとり、もしくは家族や他家族1人のみで連れ立っての外出は許されていたため、ジョギングやウォーキングなどに励む方は多いです。ただ、最近は気温が25度前後まで上がって晴天日が続いていることもあり、特に人出が多くなっているように感じます。もとよりフランクフルトでは先週からレストラン、カファ、バーなどの営業が再開されたため、そこで寛ぐ方も格段に増えてきました。

 ヨーロッパの人々は春から秋にかけての好天日に太陽の光を浴びたがるため、オープンカフェが大人気なんですよね。今回の新型コロナウイルスの流行によって一時期はその楽しみが失われてしまいましたが、行動制限緩和と快晴の日々によって、少々街の人々のタガも外れてしまったような印象を受けます。

 僕の散歩コースは自宅から商店街を抜け、ドイツ鉄道の線路沿いに広がる『クラインガルテン』の中を進みます。『クラインガルテン』とは『滞在型市民農園』とも訳されるもので、一般市民が1人当たりの平均面積100坪(330平方メートル)ほどの敷地を長期で貸借するもので、小さな小屋と共に野菜や果物、草木などを育てられるスペースが広大な敷地の中に点在されている土地を指します。ドイツでも市内中心部は都市開発化が進んでいるため、『クラインガルテン』ではマンションやアパートに住む方々の中には庭を持てない方もいて、そのような市民に自然と触れ合う機会を提供する名目があるそうです。ちなみに『クラインガルテン』は敷地毎にクラブ化されていて、その応募率は大変高く、大抵の場所はキャンセル待ちの状態なのだとか。貸借料も驚くほど高いものではないそうなので、ガーデニング好きなドイツ人に大人気とのことです。

 そして、その『クラインガルテン』を抜けた先にはフランクフルト出身の作家、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテの名を冠した『ゲーテ大学』の敷地に入ります。現在の『ゲーテ大学』の主要学部は近隣の『ヴェストエント』地区に移りましたが、僕の住む『ボッケンハイム』地区にも、まだ幾つかの学部があり、その広大な敷地は一般市民も通り抜けることができます。この『ゲーテ大学』の敷地内は緑に溢れていて、絶好の散歩コースなんですよね。

こちらがクラインガルテンの様子です。柵で仕切られた敷地で、市民がガーデニングなどをしています

 そして、大学を抜けて通りに出ると、以前のコラムでも書いた『私がルールだ!』おばさん(https://www1.targma.jp/urakenplus/2020/04/29/post29321/)がいるスーパーがあって、ここでビールや食材を買って帰るのが今のルーティーンです。所要時間は約1時間。ゆっくりと歩くので、おそらく4キロほどの道のりだと思いますが、この散歩によって、僕の身体は一応体重の増減なく維持できているように思います(笑)。

 明日は福田さんとZoomで繋いでお話しようかと思っています。その模様も後ほどアップ致しますので、今しばらくお待ちください!

(了)

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