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大量被弾でコントロール喪失。深刻な6失点敗戦【島崎英純】2020Jリーグ第9節/名古屋グランパス戦レビュー

立ち上がりは順調も…

 浦和レッズの試合の入りはそれほど悪くなかったように思う。ここ最近のチームコンセプトであるシンプルなダイレクトプレーが実践されていて、後方から入る縦パスは効果的だった。レオナルドと杉本健勇の2トップもお互いの立ち位置を見極めながらプレーしていて、独力打開とコンビネーションのすみ分けもスムーズだった。この時間帯ではGKミチェル・ランゲラックの肝を冷やすようなシュートは打ち込めなかったものの、このような攻撃パターンを繰り返していれば突破口を見出せる雰囲気はあった。

 最近の浦和はサイドアタックの頻度が減った印象がある。それはサイドMFの人選に加えて先述した相手ゴール前へのダイレクトプレー多用の影響もあるだろう。ただそれも若干縦に急ぎ過ぎる傾向こそあるものの、果敢なチャレンジの発露と捉えればポジティブな事象でもある。また浦和の選手が迷いなく縦パスを選択できる理由はもうひとつある。それは、例え攻撃が完結せずにボールを逸しても、すぐさま攻守転換して再びダイレクトプレーを発動する概念があるからだ。浦和の根本的な戦略はハイプレスからのショートカウンターで、ここ最近の得点パターンはこの流れが大半だ。

 一方で、サイドアタック減退に関してはネガティブな一面もある。今季初めはサイドMFとサイドバックの『レーン分け』によって相手マークを外し、パス角度を確保した上で局面打開できていた。しかし対戦相手が浦和の攻撃パターンを認知して研究を進めたことで容易に相手守備網を崩せなくなった。その結果、浦和の『レーン分け』は悪い意味でパターン化してしまい、その効力を失っていった。

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