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【コラム】浦和戦後に、ミシャはドイツ語で何と言っていた?

浦和を指揮していた時代のミシャ

ミシャの言葉

 前節の北海道コンサドーレ札幌戦は4-3で浦和レッズが勝利。その試合内容はお互いのチームカラーが色濃くピッチへ反映される中で、先に2点を先行した浦和が守勢に回って札幌が一時逆転し、それを浦和が懸命にリカバリーしてひっくり返したものだった。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督こと”ミシャ”が率いる札幌は公式戦9戦連続勝ち星無しの苦境に陥っていたが、それでもチームスタイルを貫徹して戦っていた点に、この指揮官と所属選手たちの矜持が示されていたと思う。また大槻毅監督体制の浦和も、異なるベクトルながらも今季実践してきた指針をベースに勝機を手繰り寄せた。サッカーのチームスタイルは観る者それぞれに嗜好があると思うし、その評価基準も変わると思うので、このゲームにフォーカスした上で両チームのチームレベルを推し量ることはしない。ただ、今更ながらも、2017シーズン途中にミシャが離れた後、大槻監督を含めて3人の指揮官が職した浦和が劇的にスタイルを変容させたのも事実。歴史の継承や経験の積み上げ、クラブ理念などの観点から言えば、浦和はクラブフロントも含めた”時の体制下”でフレキシビリティのみが継続されてきたのだなと実感する。

 現在のヨーロッパのサッカーシーンのトレンドから捉えると、”ミシャ”のスタイルはやはり異端で、大槻監督が志向するスタイルのほうが一般的だと感じる。もちろん、それぞれのスタイルには指揮官独自の理念が反映されていて、大槻監督のそれも指揮官の独自性が備わっている。例えばプレッシングやダイレクトプレーの概念はドイツでもノーマルな戦略として取り入れられているが、大槻監督はディフェンシブ性を全面に押し出しながらも、その特徴を押し出そうとしている。

 ところで、以前から気になっていたことがあった。それは旧ユーゴスラビアのセルビア生まれながらも、オーストリア国籍を持つことでドイツ語を駆使するミシャが普段、もしくは記者会見の場でどんなことを話しているのか。通常はミシャの右腕でもある杉浦大輔通訳がミシャの言葉を日本語に訳しているが、私もドイツ生活を続ける中で拙いながらも日々ドイツ語の習得に勤しんでいるため、今回はミシャの言葉をヒアリングしてみたいと思った。特に古巣との対戦に際して、ミシャが今の浦和にどんな印象を抱いているのかを、彼のドイツ語を通して知りたかったのだ。

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