2020J1リーグ第20節・名古屋グランパス戦 マッシモ・フィッカデンティ監督「浦和はどことやってもチャンスを作れるだけのすごく高いクオリティはある」(全文公開)

マッシモ・フィッカデンティ監督

激しくお互いやりあったゲームなのかなと思う。前半の入りは我々が良かったし、といっても、ランゲラックの素晴らしいセーブがなければ、失点してしまうようなシーンもあったので、やはり浦和はすごい強いチームだなと今日も感じたゲームだった。そのなかで、後半に素晴らしいゴールが入って、ずっとオープンな展開になって、どちらに点が入ってもある意味おかしくないという流れになったが、そのなかでお互いに苦しくない状態のなかで今日はどうかということが問われたなかで、気持ちというものが、怖さではなくてアグレッシブにつながる、絶対に勝つんだという方向の闘志につながった。少し、理知的な部分がお互いにあったのかなと。激しすぎるプレーもあったけど、審判がうまく試合をコントロールしてくれたのかなと。いい方向に、激しいプレーと呼べる範囲で終わったと受け入れた上で、この勝利を喜びたい。

Q もう2、3点を決められるシーンがあったが? また今日は着ている服がいつもと違うが?

たしかに今日は(服を)変えました(笑)。

おっしゃるように、得点のところもあるが、あれだけ気持ちを込めて、とにかくその状況、その状況で勝つために何をするか、絶対に点を取って勝ちにいくんだというところと、点を取った後に、絶対に取られなければ負けないんだ、勝ちきるぞ、と、それぞれの部分で素晴らしい闘志を込めたプレーを表現してくれたのが大きかったと思う。

Q 徐々にうまく守れていたように見えたが?

決定的なシーンを作られているので、やられてしまったというシーンはあったが、逆に、浦和相手に何もやらせないことは簡単ではない。浦和はどことやってもチャンスを作れるだけのすごく高いクオリティはあるので、あまり、途中から慣れていって何もやらせなかったという感覚はない。ただ、ギリギリのところで踏ん張れた。予想外というところまで、我々のディフェンスが面食らうようなシーンは作られなかったかなと。前半に1シーンだけあったが、それ以外はしっかり守れたと思う。

Q 得点が入った時も監督の表情が厳しかったが、何を考えていたのか?

90分間やりきらないといけないんだという意識はこの3日間、選手たちと話をして、お互いに意見を言い合いながら準備してきたので、笛が鳴るまで、どんな展開になってもやりきって、最終的には納得できる結果がついてくるような戦いをしようと。

実際、ああいう展開だと、攻められっぱなしになる、押し込まれる展開になるが、逆にこちらの攻めをしっかりやることで、相手に退場者が出る展開になったし、私自身がそういう考えを選手に伝えないといけないという考えがあるし、90分、そういったところも含めて最後までやりきってくれたと思う。

Q 浦和のカウンターに対し、悪いボールの失い方をしない準備をしてきたように見えたが?

1回もない方がいいが、マルティノス選手に1回、サイドをぶっちぎられた以外はなかった。たしかに悪い失い方をすることで1人、2人でゴールまでいかれてしまう選手が多いのが浦和なので、一瞬でも隙を作ったらやられるぞと準備してきたので、そういったところも集中してやれたと思う。

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