序盤の劣勢を覆し鮮やかに逆転。チームの底上げを示す勝利【島崎英純】2021YBCルヴァンカップ・グループステージ第3節/横浜FC戦レビュー

©URAWA REDS

序盤は劣勢も

 リカルド・ロドリゲス監督は前節のセレッソ大阪戦から8人のメンバーを入れ替えた。2戦連続で先発したのはセンターバックの岩波拓也とボランチの伊藤敦樹のみ。中2日でのYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節の横浜FC戦に際して、ロドリゲス監督は明確なターンオーバーを敷いたことになる。

 また、今回は先発選手個々のパーソナリティを鑑みてシステムを4-4-2に定めていた。そのユニット構成はGK、4バック、ダブルボランチ、両サイドハーフ、2トップというもの。ボール回収能力の高い伊藤敦と金子大毅が中盤中央、そしてポストワークと得点を求められる興梠慎三と杉本健勇がふたりで最前線に並び立つ陣形は自明の理とも思えるが、ダブルボランチと2トップの間に発生する中央スペースをどう補完するかは策が講じられていて、興梠と杉本が交互に降りたり、左サイドハーフの汰木康也がインサイドポジションを取るなどしてチームバランスを保とうとしていた。

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