【FUKUDA’S EYE2021】福田正博:『シーズン3分の1を終えて。浦和の現況評価と、活躍が目立つ選手』

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チーム力は向上している

 今季のJリーグも約3分の1を消化した。ここまでの浦和レッズは、ほぼ五分の成績ながらも着実にチーム力を高めていると思う。

 シーズン序盤の浦和は若干成績で苦しんだ時期もあるが、今季新加入の西大伍が負傷から復帰した辺りから試合内容も向上してきたように見える。具体的には3月21日のJリーグ第6節・川崎フロンターレ戦(●0-5)の後、同第7節の鹿島アントラーズ戦(○2-1)からチームスタイルが定まってきて、それは西がバックラインの一員として入ることで攻守両面での落ち着きが得られた影響があると思っている。また、同じ時期に武藤雄樹がスターティングメンバーに抜擢されて攻撃陣の整備が図られた点も大きかったのではないか。

 また、5月1日のJリーグ第12節・アビスパ福岡戦(●0-2)でGKの西川周作が試合序盤にミスをしてゲーム展開を難しくしてしまい、その影響もあってYBCルヴァンカップの柏レイソル戦(△3-3)に続いてJリーグ第13節のベガルタ仙台戦でも鈴木彩艷がゴールマウスを守ることになった。そして、同じく柏戦以降は新加入FWのキャスパー・ユンカーが先発に名を連ねて2試合連続ゴールを果たし、これによってゴールキーパーとセンターフォワードという勝負を決める可能性の高いポジションで新たな人材が台頭した。

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