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【コラム】【島崎英純】バリエーション増加で日々変化するチーム内序列。現在のベスト布陣を考察

©Takehiko Noguchi

成長し続けるチーム

 YBCルヴァンカップ・プライムステージ準々決勝の川崎フロンターレとの連戦はいずれもドローだったものの、そのプレー内容とアウェーゴール差で準決勝へ進出した事実は今後のチームの道筋を定める重要なゲームとなった。また、チームは続くJリーグ第28節の横浜FC戦も勝利し、これで東京五輪開催などによる中断が明けての公式戦9試合で最初の北海道コンサドーレ札幌戦で敗戦して以降は5勝3分けの無敗を堅持。そして今夏に加入した新戦力選手たちの融合も進み、チーム内の序列も徐々に定まってきた。

 最近のゲームでは4-2-2-2のようなシステムが採用されている。各ユニットはGK、4バック、ダブルボランチ、両サイドMF、2トップだが、細部を観察するとボランチは縦関係、そして2トップは互いが上下動して流動的な縦関係を築いてパスアングルを作る形が採られていた。ただし、その2トップの組み合わせは江坂任と小泉佳穂の両MFで、純正のFWとして出場したキャスパー・ユンカーの出番はルヴァンカップ準々決勝第2戦の川崎戦後半途中、そして横浜FC戦の後半開始からに限られた。

 今後のチームには幾つかの戦術的選択肢がある。それは現有戦力のポジション毎の序列を観察すると浮かび上がってくる。それはシステムチェンジにも関わる事象で、対戦相手の特徴や互いの戦力面のパワーバランスなどによってチョイスされる案件でもある。

 今のチームは各ポジションに複数の適正選手が配されていて、ターンオーバーにも十分対応できる陣容となっている。これはロドリゲス監督が今季初頭の就任から多くの選手を起用して練度を高めてきた成果でもあり、この点からもチーム構築の確かさがうかがえる。一方で、徳島ヴォルティス時代に3バック、4バックとフレキシブルにシステムを変更してきた指揮官は、今のところ試合中の柔軟な可変を除いてバックラインを4バックに定めているように見える。

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