日々雑感【島崎英純】―興梠慎三『名刀は、必ず蘇る』
苦悩のシーズン
興梠慎三が苦しんでいる。
今季はここまで、公式戦26試合に出場も先発したのは8試合のみ。フル出場は1試合もなく、得点はJリーグ第16節・サンフレッチェ広島戦とYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦・ヴィッセル神戸戦での1ゴールずつで計2得点。現在は公式戦10試合連続でベンチ入りからも外れている。リーグ戦9年連続二桁得点を記録し、Jリーグ歴代通算得点ランキングで大久保嘉人(セレッソ大阪)の191得点、佐藤寿人(広島など)の161得点に次ぐ158得点をマークしている実績を鑑みれば、非常に寂しい数字だ。
昨季のJリーグ最終節、12月19日の北海道コンサドーレ札幌戦で右腓骨筋腱脱臼を負って手術を行い全治3か月と診断された。それでも今年初頭の沖縄キャンプ途中から部分合流して早期復帰を目指し、リカルド・ロドリゲス監督体制下での順応に努めた。しかし実戦に復帰して途中出場を果たした3月10日のJリーグ第3節・横浜FC戦では身体が重そうに見え、その後は3試合連続でベンチからも外れた。満を持して今季初先発したルヴァンカップ・グループステージ第2節・柏レイソル戦でもキレはなくノーゴールのまま途中交代し、チームも0-1で敗戦して陣容の再考を余儀なくされた。
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