2021Jリーグ第38節・名古屋グランパス戦 マッシモ・フィッカデンティ監督「ベースっていうものをこの2年間で作れた」

マッシモ・フィッカデンティ監督
私も含め、私も選手も最後の残ったエネルギー全部を試合に使い切る以外、戦う選択肢がないという難しい状態で、試合内容も本当に難しい内容だったかなと。ちょっと駒が少ないところで出場停止の長澤がいたり、あるいは●(聞こえず)に関しては最終的にしっかりとプレーしてくれましたけれども、コンディションがギリギリまで試合できるかどうかっていう部分が実はあった中で、周りもみんなそれをサポートしながら、チーム力で最後の戦いきるっていうようなグランパスらしさというのは見せられたんじゃないかなという思います。

今日の試合も含めてですけれども、まあこの一年間さらに2年間、継続して取り組んできたこのチームも、またシーズンが終わったというのが一区切りで、振り返って評価をする中で本当に、評価ができる良い過ごし方をした、良い取り組み方をした2年間だったのかなと。やはりタイトルをすごく久しぶりにグランパスというチームは取れるところまできましたし、やっぱりそのチームに対して、チームというものをどれだけ自分の中でそれぞれが1番大事な位置に置けるかということを求めてきて、そういったものっていうのが実を結んだ結果、そういう1年だと思います。参加した全ての大会でも、優勝も含めて、かなりいいところまで進んだり、リーグ戦も決して中位ではなく、上位という終わり方なので、シーズンを総評して、とても良い過ごし方ができたんじゃないでしょうか。

Q 相手のやり方に対してこちらがいろいろ対応していくことが続いたようなところがあったと思うが、対応で一番重要視していたのは?

中盤がけがで出場停止だったり、いないというなかで、相手が優位にならざるを得ない中盤のところで、もう一つ前にパワーを持って当たりに行けないところで、少し受けることになってしまったので、どう受けるかっていう選択肢を取らざるを得なかったというのがあります。試合の流れ自体を変えて、受けるのではなく、こっちが押し切るっていう、みなさまのイメージする、本来だったらこうするべきなのではというのはわかるんですけれども、稲垣ももちろんここまで本当に今シーズンあれだけやってくれて、疲れっていうものはやっぱり試合中、ここ最近の試合で時間がたつにつれて、出てしまうこともあったと思いますし、それでもメンバーをどんどん変えて、中盤を入れ替えて、ほかの選手を入れてっていうようなことがあるわけでも無い状態の中で、いろんな形やりくりをしてっていうところでは、選手もこういうサッカーがやりたいというようなものはあると思いますけど、まあ全員が最初に言ったように、残っているエネルギーを全部使って、この試合でやりきって終わろうという中では、全員がそれをすべて受け入れて、一生懸命チームのためにやってくれたんじゃないでしょうか。

Q 後半に、木本選手をちょっと後ろに下げて、両サイドバックを前に出して、全体的に前に攻めていくような感じに見えたが?

グラウンドの中央の部分で相手に主導権を握られているというのがありましたし、まずそこをしっかり守るっていうところと、

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