『本年度も、ありがとうございました!』2021年、年末のご挨拶と来年への抱負

©Takehiko Noguchi

 勝負の年へ向けて!

 2021年も終わりを告げようとしています。今年も世界は新型コロナウイルス感染症の猛威に晒されました。Jリーグは観客数や観戦時の各種制限を設ける中で何とかシーズンを乗り切り、天皇杯の準決勝と決勝ではコロナ禍となってから初めて観客制限を設けずに試合が開催されました。ただ、他国ではオミクロン株の流行によって再び感染者数が増加し、例えばドイツのブンデスリーガではウィンターブレイク明け後の来月からはしばらく無観客試合での開催が決まりました。日本も徐々に変異株に罹患する方々の詳細が報告されており、未だ予断を許さない状況にあります。

 一方で、2021シーズンの浦和レッズはリカルド・ロドリゲス監督体制下で着実にチーム力を高め、Jリーグでは18勝9分11敗、得点45・失点38の勝ち点63で6位、YBCルヴァンカップではベスト4進出、そして天皇杯では見事に優勝を成し遂げてタイトルを獲得するとともに、クラブ目標だった来季AFCチャンピオンズリーグ出場権をも得ることができました。

 そして、浦和レッズは来季2022シーズンを『3年計画』の最終年度とし、さっそく以下のような目標を掲げています。

「3年計画の2年目は『飛躍』の年、3年目の来年は『結実』の年と位置付け、2022シーズンは『J1リーグ優勝』を目標とします。2021シーズンからの上積みと、川崎フロンターレをはじめとした上位チームとのギャップを埋める逆算の両アプローチでチームの開発を進めます」

 クラブは他にも、『戦力のさらなる充実』を目論み、『真のプロフェッショナルが結集した組織』、『コンセプトベースのチーム作りの結実』を目指すと共に、経営状況の向上や社会貢献・地域活動への積極的な参加を行うことも明言しています。

 上記の各種目標などを指針として、すでにクラブからは来季のチーム編成を見越した多くの選手補強・移籍関連のリリースがされています。その刷新度は非常に高く、新たなる船出を予見させますが、この『変革』を恐れない姿勢こそが今の浦和が備える覚悟であると捉えれば、今の積極的なアクションに大いなる期待を抱きたい気持ちにもなります。

 浦和レッズの動向を追い、その分析、検証、精査、論評などを行ってきた『浦研プラス』は、来年以降も引き続き皆様へ精力的な情報発信に努めます。これまでと同じく島崎英純、福田正博を主宰とし、今年からは坪井慶介氏にも論客に加わっていただきましたが、今後もさらなるベースアップを目指して日々精進していく所存です。年明けからはさっそくシーズン始動直後のキャンプ取材などに赴き、皆様に各種情報をお伝えしたいと思っておりますので、今後とも末永くお付き合いいただければ幸いです。

 来年の『浦研プラス』は1月4日から再び始動します! 最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。

『浦研プラス』

島崎英純、福田正博

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