響いた前半の好機逸。退場の後、痛恨の被弾【島崎英純】2022Jリーグ第2節/ガンバ大阪戦レビュー

©Takehiko Noguchi

苦悩の後がうかがえる

 新型コロナウイルス感染症による影響に加えて、過密日程をも強いられている。浦和レッズは必然的にターンオーバーを敷くしかなく、リカルド・ロドリゲス監督は熟慮してチーム編成している。今節のガンバ大阪戦では前節から3人のメンバーが入れ替わった。右サイドバックで宮本優太が加入後初スタメンを飾り、ヴィッセル神戸戦で途中出場した岩尾憲が先発に復帰。また、コンディションが完調ではない様子の小泉佳穂もスターティングに名を連ねた。システムは4-2-3-1のように見えたが、1トップの江坂任がフリーロールで上下動するので、相変わらず数字の羅列は無意味だ。

 一方のG大阪は前戦のYBCルヴァンカップ・セレッソ大阪戦から実に9人のメンバーを入れ替えた。すなわち明確なターンオーバーだが、一週間前の鹿島アントラーズ戦からはMF石毛秀樹、そして今節出場停止のFWパトリックのふたりがメンバーから外れただけだ。システムは片野坂知宏監督の代名詞である3-4-2-1で、最前線にレアンドロ・ペレイラ、そして宇佐美貴史と小野瀬康介がシャドーで並び、ダブルボランチに倉田秋とチュ・セジョン、3バックは右から高尾瑠、三浦弦太、昌子源で、GKは欠場中の東口順昭に代わって鹿島戦と同じく石川慧が入った。

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