マレーシア王者を一蹴。大勝で準々決勝へ!【島崎英純】2022AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16・ジョホール・ダルル・タクジム戦レビュー
序盤劣勢からの修正力
浦和レッズサポーターのコール&チャントが鳴り響く埼玉スタジアム2002のピッチで選手たちが躍動した。
リカルド・ロドリゲス監督が送り出したスターティングメンバーは現状のベスト布陣だった。システムは4-2-3-1で、GKは西川周作、4バックは右から酒井宏樹、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、大畑歩夢。ダブルボランチは岩尾憲と伊藤敦樹の鉄板コンビで、右MFにダヴィド・モーベルグ、左MFに大久保智明、そしてトップ下に小泉佳穂が入り、1トップで松尾佑介が構えた。浦和のシステムは戦況によって自在に可変するため、対戦相手は数字上の並びに拘り続けると致命的な穴を開けることになる。
一方、エクトル・ビドリオ監督率いるジョホール・ダルル・タクシム(以下、JDT)は浦和戦用の戦略を整えてきたように見えた。ビドリオ監督は8月に就任したばかりなので本来はこの形を好むのかもしれないが、システムは3-4-1-2のような形だった。直近のマレーシア・スーパーリーグでのトレンガヌFA戦では前任のベンハミン・モラ監督が用いた4-1-2-3から攻撃時に左肩上がりの3-3-2-2へ可変していたように見えたが、今回は攻守共に3-4-1-2を維持していたように思う。
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