河合貴子×椛沢佑一 浦和レッズ2013ライブディスカッション 「浦和に関わる全ての人ができることをやって、優勝争いを楽しもう」
レッズ密着取材を続ける河合貴子氏に、本誌・椛沢編集長が浦和レッズの現状や選手達の思いを毎月訊く「レッズ2013月刊ライブディスカッション」。苦しい9月を乗り越えて、ダービー、鹿島戦、ナビスコ決勝進出と最高の10月を過ごした浦和レッズ。しかしナビスコ決勝に敗退、仙台戦ではロスタイムに同点ゴールを被弾と、タイトルに向けての試合では勝負弱さがみえてしまった。リーグ残り3戦では、勝ち点1で首位の横浜に迫っている終盤戦に向けて、語り合った(浦和フットボール通信編集部)
浦和対策を打ち破れなかったナビスコ決勝の柏戦
椛沢:9月の甲府戦(1-1)、湘南戦(2-2)と下位チームを相手に、苦しい試合を展開しましたが、10月に入ってから、さいたまダービーの大宮戦(4-0)、鹿島戦(2-1)、ナビスコ準決勝2nd川崎戦(1-0)と積極的なレッズのサッカーが蘇り、良いゲームが出来ました。その意味では、良い10月を迎えられたのではないでしょうか。
河合:確かに、鹿島戦も、大宮戦も良い試合だった。でも、ナビスコを獲れなかったのが良くない!あれは悔しかった……。リーグ戦で良いゲームをしてきて、ナビスコ決勝の前哨戦となった、リーグ戦の柏戦も苦しみながらも勝つことができた。その流れでナビスコカップのタイトルを獲ると意気込んだけれども、柏にやられてしまった。ネルシーニョは策士だったと思う……。
椛沢:ナビスコ決勝では、全くレッズのサッカーをやらせてもらえなかった印象があります。
河合:柏は、レッズの良いところを消してきた。相当、我慢をしていたと思う。レッズもやり方を変えずに、我慢して狙ったけれども、柏が最後まで耐えた。
椛沢:内容は勝ったけども、試合で負けた、という試合でした。
河合:試合後、コラムでも書いた話だけれども、フィロソフィーについてずっと考えていた。柏は、この一戦のために、相手を分析して、相手の良いところを消す戦い方をした。レッズに対しては引いて守ってカウンターを狙うことを徹底してきた。それも美学かもしれないけれども、それでミシャさんが同じように、やり方を変えて、タイトルが獲れても、その先に何が残るのかと思うと、自分たちのサッカーには何も残らないと思う。
椛沢:ミシャさんのフィロソフィーの中には、そのような現実的な発想は全くないですよね。
(残り 6973文字/全文: 7939文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ