浦レポ by 浦和フットボール通信

河合貴子×椛沢佑一 浦和レッズ2014ライブディスカッション 「シャドーの梅崎がチームを活性化させる。直輝奮起せよ!」(2014/9/3)

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レッズ密着取材を続ける河合貴子氏に、本誌・椛沢編集長が浦和レッズの現状や選手達の思いを訊く「レッズ2014ライブディスカッション」。リーグ前半戦を首位で折り返し、ワールドカップ中断明けの数試合を戦った、浦和レッズの現状について、河合さんにお話を訊いた。(浦和フットボール通信編集部)

梅崎のドリブル突破!直輝の復調に期待!

河合:シャドーでは、梅崎も良いからね。陽介は自分のクロスに対してはすごく自信を持っている。腰の状態が思わしくない時もあるけれども、良い時はすごく切れている。あとは、山田直輝も良いよ!私は推すよ!

椛沢:コラムで直輝は、一時期迷っていて、スランプに陥ったと書かれていましたね。

河合:確かに直輝は、国士舘戦では、ピッチで何をしているんだというくらいの出来だった。確かに走ってはいるし、ボールサイドにも行っているけれども、それが無駄走りになっていた。直輝の本来のプレーはそれではないだろうと思った。ボールをもらっても見えていない。本当にひどい出来だった。試合が終わってロッカルームに帰ってきた時の顔を見たら、苦しいんだ、辛いんだなと思った。本人が一番分かっていたんだと思う。その時は、起点になれず、ボールを奪い返しに行っても奪えない。パスを出してもそこに出すところなのかというパスになっていた。どんどん視野が狭くなっていた。その時に声を掛けたかったんだけど、声が掛けられないような雰囲気だった。身体は戻っている。良いプレーをしないといけない。試合に出るためにアピールをしないといけない。そうなるとミスをしちゃいけない。ミスを怖がるから、余計に身体が堅くなる。何をして良いか分からなくなる。たまに選手が陥ることがある悪循環だった。これは本人が踏ん張らないと終わってしまうと思っていて、他の日に練習を見たら、ちょっとずつ直輝の動きや、ボールに対する執着心が見えた。サッカーはミスした後が大事で、その後に奪い返しに行く。チャレンジするミスはミシャさんもOKなわけで、ミスを恐れるためのミスは許されない。練習から立ち止まってなるものかという意気込みを直輝から感じるようになってきた。これが見えれば、大丈夫だと思った。そして声をかけたんだよね。そうしたら、まだ6割、7割と言っていたけども、象徴的だったシーンがあって、槙野からボールを奪って、ペナルティエリアに侵入した時に、槙野もボールを奪い返しにいった。その時に直輝は練習着が破れてもボールを離さなかった。そして、槙野が食いついた時に那須さんも引っ張りだされて、そのスペースに直輝は冷静に落として、入り込んだ青木にこぼれ、最終的に李に渡ったシーンになった。直輝が良くなってきたと思ったら神戸戦から、サブに入ってきた。チームではボランチに入ることが多いんだけども、レッズのボランチはゴール前に出て行くボランチがいないから、自分が出たらそういう役割をしたいと思っていると行っていた。

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