浦レポ by 浦和フットボール通信

【河合貴子の大原なう番外編】レッズレディース、ジェフレディースに逆転勝利で首位キープ!!<吉田監督、平尾、岸川、吉良、加藤コメントあり>(2014/11/1)

ジェフレディースに2-1で逆転勝ち!

ポツポツと降りだした雨が、落ち葉を濡らし晩秋の気配を漂わせていた浦和駒場スタジアム。試合前のアップ時に降りだした雨は、徐々に激しさを増していったが、ピッチの中では、女同志の闘志溢れる闘いは、雨にも負けず激しいものであった。

前節、日テレに惜敗して、エキサイティングシリーズ初めて黒星を喫したレッズレディースは、4位につけているジェフレディースと11月1日午後12時キックオフで対戦した。

レッズレディースのスターティングイレブンは、GK平尾 DF堂園 乗松 高畑 臼井 MF柴田 猶本 岸川 加藤 FW吉良 後藤。対するジェフレディースは、GK山根 DF若林 桜本 千野 上野 MF保坂 瀬戸口 川村 深澤 FW筏井 菅澤。スタメンには、保坂のどか選手、桜本尚子選手(ジェフのキャプテン)など元レッズレディースの4選手たちが名前を連ねていた。

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試合の立ち上がりから、出足の早く距離間の良いジェフレディースにセカンドボール拾われてしまいレッズレディースは、なかなか自分たちのリズムが作れないでいた。そして11分、レッズレディースのDFにプレスを掛けた菅澤優衣香選手にボールを奪われ、ドリブルシュートが決まり先制点を許してしまった。

追いかける形となったレッズレディースであったが、落ち着いてサイドに揺さぶりを掛けながら自分たちのリズムを取り戻して行った。30分には、柴田華絵選手の折り返しを吉良千夏選手がシュート!決まったかと思いきや、柴田選手がクロスを入れる前にゴールラインを割っていたと判定されて幻のゴールとなってしまった。レッズレディースが、ゲームを支配し始めるものの、同点に追いつくことが出来ずに0-1で前半を終了した。

左サイドの臼井理恵選手から和田奈央子選手に代えて挑んだ後半は、ボールを保持しながら自分たちのペースで試合を運んで行った。54分、左サイドから和田選手がドリブルで運んで、中央に上がって来た岸川奈津希選手へ、岸川選手はエリア内の後藤三知選手へ縦パスを入れると、後藤選手が丁寧に岸川選手へ落とし、岸川選手の右足ミドルシュートが炸裂。岸川選手のミドルシュートは、必死に身体を張ってブロックしたジェフレディースの選手のハンドを誘いPKの判定となった。PKを岸川選手が冷静に決めて同点。

逆転を狙うレッズレディースは、攻撃の手を緩めず68分、自陣からのFKを堂園彩乃選手が前線へ送ると、阿吽の呼吸で吉良選手が走り込んでドリブルで持ち込み、相手GKとDFの間にシュート性の速いクロスを入れた。その吉良選手のクロスに対して、ニアーに走り込んだ後藤選手が相手DFとGKが釣られている隙に、ファーに走り込んだ加藤千佳選手の値千金の逆転ゴールが生まれた。

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逆転に成功したレッズレディースは、75分に吉良選手から清家貴子選手に代えてしっかりした守備からカウンター狙いへと切り替えた。そして、85分に加藤選手から坂本理穂選手に代え、5バックでジェフレディースの猛攻を凌ぎ2-1で逆転勝利を掴んだ。

ジェフレディースに先制されるも、チーム全員で慌てずにゲームコントロールしながら逆転勝ち出来たのは、チームの成長の証となった。首位を走るレッズレディースにとっては大きな勝ち点3となった。エキサイティングシリーズ第6節が終わった時点で、勝ち点1差で2位に付けている湯郷ベルの試合は、明日行なわれる。湯郷ベルにプレシャーを与えることが出来ただけでなく、次節の湯郷ベル戦に向けても大きな弾みとなっただろう。

吉田監督「苦しい時間帯を耐えた」

試合後、吉田靖監督は「厳しいゲームで、先制点獲られて苦しかった。良く逆転出来た」と安堵の表情を浮かべた。「ジェフにはいつも苦しめられる。こぼれ球を支配されないようにと言っていた。ジェフは、こぼれ球を拾って圧力ある攻撃を仕掛けてくる。先制されても慌てないこと。レギュラーシリーズのINAC戦で、点取られて慌ててしまい自滅した。経験したことを上手く生かせた。サッカーは、ミスは付き物。連続失点を喰らわなかった。苦しい時間帯を耐えた。良い時間帯に点が取れた。良く凌いだと思う」と話した。

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