浦レポ by 浦和フットボール通信

<ハイライト動画付き>【河合貴子の試合レビュー】明治安田生命Jリーグ1stステージ第8節vs川崎フロンターレ戦<武藤、宇賀神、興梠、遠藤、李、梅崎コメントあり>(2016/4/25)

https://www.youtube.com/watch?v=tEy1555iWBQ

今日のポイント!!「気持ちのこもったプレー、冷静な判断力で首位川崎を撃破」

ACLシドニー戦から中3日で長距離移動と連戦の影響で、浦和は厳しい状況下で闘っていた。だが、選手たちは攻守の切り替えも良く素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれていた。

前半は、川崎の4バックに対し両ワイドが高いポジションを取りサイドを有効に使って浦和が主導権を握った。川崎の得意とするカウンターも良い守備で上手く潰すことが出来た。

そして、川崎は前半の反省を生かして浦和のサイド攻撃をケアして3バックへと変えて来た。だが、浦和はそれを逆手に取って、中のスペースを上手く使うことが出来た。

武藤選手は「4-4-2から変えて来て、相手は困っていると思った。逆にワンタッチで僕らが生きると思った」と話した。前線の3選手の距離感も良く、値千金の武藤雄樹選手のゴールは見事なコンビネーションから生まれた。

攻撃だけでなく、浦和は守備の面でも素晴らしかった。良い守備から攻守の切り替えが早く、良い攻撃が生まれたと思う。

宇賀神友弥選手は「ボールホルダーに対して、誰が行くか(プレスを掛ける)パスコースを与えないことを意識していた。守備のところでコンパクトだったから、川崎はパスの出し所が無かったと思う」と話し、興梠慎三選手は「川崎は3バックになって前から嵌めようとしたけど、俺と阿部ちゃんと陽介の3人でボランチ2人を見ようとして、仕事をさせなかった。攻守の切り替えをずっと遣って来たことが上手くいった」と疲れた表情を浮かべながらも嬉しそうであった。

ミシャ監督も試合後の記者会見で「危険なパスを出す選手にボールを渡さない。そして、あまり危険ではない選手がボールを触る回数を増やすのが狙いとしていたところだ。大島と中村がボールを触る回数が多ければ、我々にとっても危険であった。相手をしっかりとコントロールしながらゲームを進められた。失った後に、早くボールを奪い返して攻撃に繋げられたのは、非常に良かった」と目指していることが出来て本当に嬉しそうであった。

川崎がシステム変更をしないといけないような状況に追い込み、それを逆手に取ることが出来た。過酷なコンディションの中で、チーム一丸となって最後の笛が鳴るまで、走り、闘い、気持ちのこもったプレーを魅せた。そして、冷静さを保った判断から攻守のバランスが良かったことが、首位攻防戦を征したのだ。

首位攻防戦を征し、浦和が首位に立つ!!

等々力陸上競技場を曇り空が包み込んでいた。無敗で首位に立つ川崎を勝ち点1差追う浦和は、川崎に打撃を与えて首位戦線に踏みとどまりたい。曇り空を吹き飛ばすように、浦和のゴール裏は熱く燃えていた。

浦和のキックオフで始まった試合は、開始から浦和の両ワイドの選手が高いポジションを取り、川崎の4バックのDFラインに対してサイドで数的優位を作り挑んで行った。

宇賀神友弥選手は「川崎の試合を観て、ワイドに入って来るシーンが多くなかったので、浦和のワイドが高い位置を取って、中盤の空いたスペースにシャドーが下りたり、ワントップが下りて受けるシーンが多かった」と話したように、浦和はサイドを有効に使い攻め込んで行った。

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