浦レポ by 浦和フットボール通信

<ハイライト動画付>【河合貴子の試合レビュー】明治安田生命Jリーグ 1stステージ第11節vsアルビレックス新潟<柏木、興梠、槙野、ズラタン、遠藤、梅崎コメントあり>

https://www.youtube.com/watch?v=CznMpUvZoYk

今日のポイント!

興梠慎三選手のPKが決まって入れば、試合の流れは確実に変わっていた。だが、興梠選手を責めるつもりはない。前半の良いリズムの中でゴールが決まらず、後半は決定的なチャンスを作ることすら難しい展開になってしまった。

リスクを追った攻撃によりカウンターの脅威にさらされていたが、落ち着いて対応が出来て無失点に抑えることが出来たことは良かった。

ミシャ監督は「コンビネーションをする中で、スペースに飛び出すような動き、あるいは相手を置いていくようなスプリントの切れが足りなかった。攻守の切り替えのところでアグレッシブさや早さが見られなかった」と厳しい口調で話したが、浦和らしいプレーをさせて貰えない浦和の良さを消した新潟の守備があったのだ。

新潟は、良く浦和を研究してきたと思う。全ては、この一言で集約出来る試合であった。

新潟は前半に右の2列目の小泉慶選手を下げて5DFを形成して、浦和のサイド攻撃を封じ込めていた。後半になると小泉選手を少し前のポジションへと移動させ、浦和がボールを保持するとまた下げてと変化を付けて攻撃のリズムを作ってきた。

吉田達磨監督は「ピッチの中で、マイケル(舞行龍ジェームス選手)のところに、いつ小泉が戻るか、戻らないか、そこから出て行くのか、行かないのか、選手たちの手によってジャッチしたいた試合だと思う」と満足そうに話していた。

サイドの数的優位をケアするために槙野智章選手も森脇良太選手も前掛かりになった。そのため、中盤にスペースを空けてしまった。

柏木選手は「全体的に距離が遠くなりすぎた。マキとモリが高い位置を取って、阿部ちゃんも後ろでカバーしている分、俺の周りには、レオ・シルバと加藤君と平松君がいて、3人を追い回す感じだった。正直、凄く疲れた。たぶん、大宮戦を観ていたと思う。蹴って、狙ってくるのを決めていたんじゃないかと思う。退いてくる相手の攻撃の仕方を考えないといけない」と話していた。

前線の3枚のうち誰が中盤のスペースに落ちるのか、もしくはワイドの選手が中に入るなど攻撃の組み立ての工夫を考えないといけない。改めて思い知らされたスコアレスドローゲームであった。この勝ち点1を決して無駄にはしない。悔しさを噛み締めながらロッカールームに引き上げて行く選手たちの後ろ姿があった。

無失点でもノーゴール。痛恨の引き分け

涼やかな風がピッチを吹き抜けていった5月14日。レオ・シルバ選手を中心とする新潟をホームに迎えた。新潟のキックオフで始まった試合は、立ち上がりから浦和が積極的に仕掛けていった。

4分、宇賀神友弥選手のアーリークロスを李忠成選手、落として興梠慎三選手がシュートを放つも身体を張った新潟DFがブロック。しかしこぼれ球から展開して柏木陽介選手がシュートを放つも決めきることが出来ずにいた。

浦和は、厚みのある攻撃を見せチャンスを作り続けた。一方新潟は、右の2列目の小泉慶選手がDFラインに入って5DFを形成して、浦和のサイド攻撃をケアして守備を固めてカウンターを狙って来た。

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