【河合貴子 試合のポイント】キャンプの疲れで動きは重かったが、開幕前に反省点を出せた
第10回さいたまシティカップ FCソウル戦
日韓友好50年を記念して4年ぶりの開催となった第10回さいたまシティカップは、ACLグループリーグF組で同じFCソウルを浦和駒場スタジアムに迎えた。
奇しくもFCソウルとは、昨シーズンのACLで決勝トーナメント1回戦で対戦し、死闘を繰り広げたあげくPK戦で敗戦を喫した相手でもあり、2週間後にはACLでの対戦が控えている。
お互い手の内は見せたくない。大会のレギュレーションにより選手交代は、12名以内とされている。12名の枠をどう使うかがポイントであった。
両チーム共に前半と後半でメンバーを大幅に変えてきた。ある意味、探り合いである。2週間後の対戦を控えて、リーグ開幕前のこの時期は、怪我だけはしたくない心理も働く。
しかも浦和は、前日まで沖縄でキャンプを行い移動して試合に挑んだ。選手のコンディションは、かなり疲労が溜まり身体は重い状況であった。とは言え、やはり試合開始の笛が鳴りサポーターのコールが響くと勝ちたい気持ちが出て来る。そういう状況下の中で大切になってくることは、自分たちがやろうとしているフットボールがどこまでピッチの中で表現出来るかだ。そして、試合を通して何が良くて何がダメだったかを感じることが大切になる。
前半、風上のピッチを取ったFCソウルは、4-1-4-1のシステムで攻守に切り替えが早く前からしっかりとハイプレスを掛けてきていた。
動きの重い浦和は、良い攻撃の形は見られるもののラストパスやクロスの精度、サイドチェンジの精度を欠きシュートまで持ち込めずにいた。また、浦和のシステム的に中盤にスペースが空いてしまうシーンが見られた。
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