浦レポ by 浦和フットボール通信

無料記事:浦和の勝利を願い、練習場の芝生を支える存在【こぼれ話】

(Report by 河合貴子)

大切な思いをこめた大原の一コマ

緑の絨毯を敷き詰めたような青々と輝くフカフカの芝生。大原の芝生は、いつも選手たちのプレーに支障が無いようにしっかりと整備されている。そこには、浦和の勝利を願いあらゆる知力と技術を集結されたものがあった。

当たり前であるが、芝生は生き物である。天気にも左右されるし、害虫や鳥の被害もある。さらに、芝生が病気にかかることもある。もちろん、選手がプレーすることにより芝生は荒れる。ベストなピッチコンディションを保ち続けるのには、並大抵ではない。

芝生を管理するスペシャリストの知力と技術が、青々と芝生を支えているのだ。

そのスペシャリストにとって、頼もしい新型の芝刈り機が今シーズンから導入された。この芝刈り機も、人間の知恵と技術の賜物である。

大原の練習場の芝生は、15ミリに綺麗に刈り揃えってある。芝刈り機の歯は、鋭く切れ味抜群でなければならない。芝生の先端がちぎれるようでは、ボールの転がりも変わるだけでなく枯れやすくなるのだ。今シーズンから導入された芝刈り機は、切れ味抜群でフロント部分の歯が左右に動き機動性も良く、繊細な作業ができる優れものである。

また、芝刈り機は芝を刈るだけではない。明治大学との練習試合後に、2台並んでローラーを掛けてピッチを手入れる光景があった。選手たちのプレーによってできた凸凹を平らにならしていたのだ。

もちろん、練習後にも行われる日常の風景だ。大原の練習場では、サッカーコート2面を上手くローテーションしながら使い、さらに一番芝生が荒れやすいアップのボール回しも、場所をローテーションしているのだ。

それでも、芝生を手入れするスペシャリストがいなければ、芝生は荒れる。荒れた芝生は、選手たちの怪我に繋がる恐れがある。

選手たちが、ノビノビと思う存分プレーできるように、芝生のスペシャリストたちが知恵と技術を出し合って管理している。浦和の勝利を願い毎日芝生と向き合い、影で浦和を支えているスペシャリストたちがいることを覚えておいて欲しい。そして選手たちは、その日々の努力に報えるようにプレーで応えていく。

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