浦レポ by 浦和フットボール通信

10年ぶりのアジア制覇 この先に目指す方向はどうなるのか?【2017シーズンレビュー対談後編】

2007年以来、10年ぶりとなるACL制覇は大いに盛り上がった。しかしその後のリーグ戦を見ると喜んでばかりもいられない現実が見えてくる。これからの浦和レッズはどこを目指した舵取りをしてべきなのか。河合貴子さんと語り合った。

10年ぶりのACL制覇

椛沢:リーグとは反してACLでは勝負強さをみせました。特にホームでは、済州戦、川崎戦と大逆転の連続でした。

河合:川崎戦については相手が自滅してくれたというのもある。フロンターレはあれで逆に勉強して、リーグ優勝できたという考え方もあると思うよ。敗戦から学ぶものがあると言うけれども、川崎を見て、本当にそうなんだなと思った。

西川周作のビックセーブがアジアタイトルを引き寄せた

椛沢:決勝の相手だったアル・ヒラルも強かった。決勝ではGKが重要だという話を前回の対談で轡田さんがしていましたけれども、まさにアウェイでの西川選手のビックセーブが優勝を呼び込みました。

河合:西川選手も今季はディフェンスが高くなったことで、守備範囲が拡がって自分のリズムも崩してしまった。しかしチームが守備のバランスを考えるようになってからは、少しつづ取り戻してくれたのが最後に出たのかな。しっかりとゴール前で構えれるようになってきた。レッズがタイトルを取った試合は、記者席から見ていても試合に入る前に雰囲気で今日は勝ったと思えるものが不思議とある。まさにACL決勝はそのような雰囲気だった。選手もそう思えるものがあるんだと思う。

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