浦レポ by 浦和フットボール通信

79億7,100万の過去最高の営業収入が出ても淵田代表が危機感を感じている観客動員数の減少と、クラブ改革を行っていること、大事にすべきだと思っていることとは


(Report by 浦レポ編集部)

ACL制覇による賞金で増額に

浦和レッズの定時株主総会、及び臨時取締役会がさいたま市内で行われて、2017年度の経営情報が開示され、役員人事が発表された。役員は齋藤啓介氏に代わり、小美野一氏がダイヤモンドF.C.パートナーズから社外取締役に就任した他は、重任となった。また2017年の営業収入は5年連続で増収となり、79億7100万円で2007年度以来に過去最高益となった。

総会後に、メディアに向けて淵田社長の会見が行われた。

淵田代表は2017年度の経営状況について「売り上げは過去最高益となりました。要素はACLを勝ち抜いた賞金が非常に大きかった。ACL効果というのは非常に大きくてリーグや協会から補助金が出るので、勝ち上がっていくと結構な金額になってくる。加えてクラブワールドカップの出場給もありました。ただこれは一過性のものであって、現在の経営のベースはどこにあるのかと言うと67億から68億円そのぐらいが我々の実力値だと思っています。私が就任した時は58億5000万でしたので、着実に登ってきてはいます。

その中で一番問題だと思っているのは、一昨年までは毎年1000人ぐらい人数が増えている状態だったけれども、ここにきて入場者数が伸びていないこと。昨年度はリーグ戦は前年に比べて3393人減少した。一番インパクトが大きかったのは終盤の3試合で入場者数が伸びず、平均的に3000人ぐらいの人数が減ってしまった。またFC東京戦とガンバ戦では非常に天候が悪くて良い試合なのに天候が悪くて人が入らないということもあった。ACLであれだけ頑張ったのに人が入らないのはなんでだろうと思う所もあるが、我々の努力が足りないということだと思う。チーム作りにおいての魅力もあるだろうし、マーケティング的な要素もあると思う」と語った。

また、広告料収入が増えていることに関しては「大きなインパクトで言うと、三菱重工とケンタッキーフライドチキンが入ってきたのが大きい。パートナー各社も増額してくれたり、地元の企業が新しく参入してくれたところがあるので、全体的に増えてきています」と説明した。

観客動員数が減少していることを問題視

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