浦レポ by 浦和フットボール通信

興梠慎三がサポーターのチャント”浦和のエース”に応える2ゴール「何とか点を決めて期待に応えたい。」【河合貴子 試合のポイント/明治安田生命Jリーグ第12節川崎戦】


(Report by 河合貴子)

川崎に完封勝利

「慎三ゴール~慎三ゴール~浦和のエース、行こうぜ慎三!慎三ゴール」小雨降る等々力競技場の夜空に興梠慎三選手のチャントが誇らしげに響き渡った。

オリヴェイラ監督が就任して3試合連続無得点。浦和の中で一番オリヴェイラ監督を知っている興梠選手だからこそ、自分のゴールで浦和を勝利へと導きたい思いが誰よりも強かった。

「監督がオリヴェイラになって、まだ1点もプレゼントできていなかった。ファーストゴールが自分で良かったと思う」とうれしそうに話した。

でも何よりもうれしかったのは、自分のゴールで浦和が勝利できたことだ。ゴールを決めてチームを勝利へと導くのが、エースの役割だ。これこそ、浦和のエースだと誇れる見事な2ゴールであった。

今の浦和にとって、内容よりも勝つことの方が何よりも大切であった。しかも対戦相手は、Jリーグ屈指の攻撃力を誇る川崎だ。勝ちたい気持ちを前面に出して球際に厳しく、ボールサイドに素早くスライドしながらパスコースを消し、川崎の攻撃のリズムを狂わせた。良い守備から良い攻撃が生まれる。我慢強く守備をしながら、見事な崩しで興梠選手が2得点を決め、川崎が追いかける展開の中でカウンターからアンドリュー・ナバウト選手がDFの裏に抜け出した決定的なチャンスを、GKチョン・ソンリョン選手が飛び出し足を投げ出してファウルで止め、得点機会阻止でレッドカードとなり退場。すでに交代枠を使い切っていた川崎は奈良選手が急遽GKを務めることになった。

浦和は数的優位になるも追加点が奪えなかったが、しっかりと川崎を封じ込めて2-0の完封勝利!オリヴェイラ監督体制になって初勝利を収めた。

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