マウリシオが守備では手応えを感じるも、怒りに満ちた表情で語った「シュート意識の重要性」
(Report by 河合貴子)
守る鳥栖をこじ開けれずにスコアレスドローに終わる
降りしきる雨音が、すさんだ心を逆なでして悔しさが込み上げてきた。試合開始からずっと攻める浦和、守る鳥栖の構図は変わらなかった。堅い鳥栖の守備をこじ開けることができずにスコアレスドロー。主導権を握っていただけに、フラストレーションがたまる結果になってしまった。
敵地へと乗り込んできた鳥栖のゲームプランは明確であった。フィッカデンティ監督は「前半を我慢して、勝負どころで田川とイバルボを投入するというものだった。選手たちは、賢く90分を闘った」とほくそ笑んだのだ。
最初から引き分けでも良い、あわよくば後半に浦和の運動量が落ちたところで、飛び道具である田川選手とイバルボ選手を投入しカウンターからゴールを奪い勝利をもくろんでいたのだ。
5DFになり、ペナルティーエリア内には8人ほどの選手を配置してゴール前を固めてきた鳥栖に対し、浦和はボールをポゼッションをしながらもゴールが遠かった。ボールの保持率は、浦和が何と62%と圧倒していた。それでも、鳥栖からゴールを奪うことができない。
試合終了の笛が鳴った途端に、鳥栖のDF3選手は疲れ果てピッチへとしゃがみこんだのだ。どれだけ集中し、身体を張り、「絶対にゴールを死守する」という気迫の守備を魅せたことがわかる。
守備には手応えも「バッドゲーム」とマウリシオ
「バッドゲームだ!どれだけ自分たちが、チャンスを作れたとはいえゴールを決めなかったら結果は変わらない。悔しさが募る」とマウリシオ選手は、怒りに満ちた目をしていた。
(残り 1693文字/全文: 2359文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ