浦レポ by 浦和フットボール通信

唯一の光明とも言えた荻原拓也 彼が示した若手や出場機会の少ない選手に必要なこと

(Report by 轡田哲朗)

チャンスに必ず絡んだ一方で、悔しさや野心を隠さない

浦和レッズは、12日のJ1第11節アウェーの名古屋グランパス戦に0-2で敗れた。今季の中では、北海道コンサドーレ札幌戦や横浜F・マリノス戦でも“完敗”と表現できる試合をしてしまったが、この名古屋戦に関してはそれ以上にチームが現状で持つ力の差というものをハッキリと示された。特に、その状態を招いた部分は試合全体のレビューとして振り返りたいが、その試合の中で輝きを見せたのが今季リーグ戦で初出場となった荻原拓也だったと言えるだろう。

荻原が投入されたのは後半14分で、本人も「30分くらいでしたよね」と話した。直近のタイに遠征したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のブリーラム・ユナイテッド戦の終盤に起用され、そしてこの日は出場時間を伸ばした。さらに言えば、荻原は交代直後に左サイドを一気に駆け上がっていってPKかどうかという突破を見せたシーンや、この試合で浦和の唯一の決定機と言えた興梠慎三のシュートチャンスにつながるパスを出した。その上で本人は「30分使ってもらったのに勝ちを持ってこられなかったのが悔しい」という強い思いを吐露した。

(残り 1757文字/全文: 2263文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ