浦レポ by 浦和フットボール通信

入念な守備戦術の準備と調整、3点目に凝縮された完勝の要因とは【ACL GL北京中赫国安戦】

(Report by 轡田哲朗)

双方ともに負傷者、望まない交代だった北京

浦和レッズは21日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節、ホームの北京国安(中国)戦で3-0の勝利を収め、2位通過でのラウンド16進出を果たした。

この試合を前に突破の条件がどうなっていたかはプレビューの時点で記しているので、そちらを参照いただきたい。大きく言えば、勝利もしくは0-0の引き分けで突破が決まるという状況で試合を迎えていたため、なんであれ無失点であれば突破ということだった。そのため、懸念されたことは失点を恐れるあまりに後ろに重い試合をして、結果的にゴール前でピンチを連発すること。しかし、浦和はその恐れを振り切るかのように、様々な意味で前向きに試合を進めたことでこの勝利を手繰り寄せた。

直近の試合だった17日のリーグ第12節、湘南ベルマーレ戦では大幅なターンオーバーを敢行したことが話題になった。その反面、この試合では一気にメンバーを戻してフィールドプレーヤーは鈴木大輔と柏木陽介のみが継続スタメンだった。現実は柏木が試合開始直後に負傷したことで、前半13分から湘南戦でもスタメンだった長澤和輝が出場しているが、マウリシオは復帰明け、7人は12日の名古屋戦から中8日のフレッシュな状態にあった。それについては、オズワルド・オリヴェイラ監督が名古屋戦後に湘南戦と北京戦で大筋のメンバーを選定して、違ったプロセスで試合への準備を進めたことを明らかにしている。

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