浦レポ by 浦和フットボール通信

リーグ再開の日体大戦に大勝 攻守に円熟味を増してきた浦女たち【河合貴子 試合のポイント/リーグ第10節 日体大戦】


(Report by 河合貴子)

菅澤のハットトリックを含む6得点の大勝

聖地駒場に爽やかな風が吹き抜けた。5月19日に開催された伊賀戦を最後に長期中断期間をしていた、なでしこリーグがようやく再開した。レッズレディースは、その再開初戦の日体大戦を圧倒して6-0の完封勝利で飾り、後半戦に向けて幸先の良いスタートを切ることになった。

森監督は「日テレと対戦するまでは、落とすわけにはいかない」と優勝争いを視野に入れ身を引き締めていた。それもそのはずである。浦和は、首位の女王・日テレと勝ち点が並び、得失点差(11得点差)の2位であった。前回対戦した時は5-1で快勝している日体大に対し、勝利はもちろんだが、大量得点で少しでも得失点差を縮めたい目論見があった。

日体大のキックオフで始まった試合は、立ち上がりこそ、ボールサイドへスライドしながら激しく前線からプレスを掛ける日体大に手こずったが、徐々に浦和の攻撃が牙をむきだした。

12分、DFの裏を狙ったボールがディフレクションして、オフサイドポジションにいた菅澤優衣香選手の下へ。アシスタントレフェリーはオフサイドの旗をあげたが、守備側のミスと判断したレフェリーがオンサイドプレーと見なした。この夏のルール改正の一コマであった。オフサイドと思った日体大の選手たちの足が一瞬止まった。しかし、柴田華絵選手はその瞬間を見逃さなかった。

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