浦和が熱く燃えた06年リーグ最終戦 浦和レッズが初のリーグ制覇【06年最終節・G大阪戦/タイトルゲームプレイバック】
サッカーは、時代とともに変化を遂げるスポーツだ。Jリーグがスタートした頃に、VARの導入など誰が予想していただろうか・・・。「過去を振り返らずに未来だけを見つめていこう」と言う人もいる。だが、こんな時だからこそ立ち止まって過去を見つめ直し、輝く未来へと繋げたいと思う。新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされたJリーグだ。再開のめどが立たないこの時間こそが、サッカーの神様が与えてくれた貴重な時間なのかもしれない。(Report by 河合貴子)
ブッフバルト体制3年目にして見えてきた栄光への道
サッカーを愛し、浦和を愛する人々にとって忘れられない試合がある。浦和は、浦和を愛する人々と共に闘い歴史を刻んできた。歴史と人々の記憶に残る試合の1つが、浦和がリーグ初制覇をした2006年12月2日埼玉スタジアムで開催された最終節G大阪戦だ。
先日、NHK-BSとDAZNで放送、配信された。バックスタンドに浦和のエンブレムのコレオグラフィーのビジュアルサポートが出現した映像を見た瞬間に、記憶のスイッチが入り当時のことが鮮明に蘇ってきたのだ。
オフト監督体制で基本的な選手の役割をハッキリとさせて、低迷する浦和の立て直しを図り、しっかりとした土台の下でバトンを引き継いだのが、ギド・ブッフバルト監督であった。
しかし、リーグ初優勝への道なりは本当に厳しいものであった。2年連続してあと1歩のところで逃していた。浦和は得点力を上げるために、J2に降格したヴェルディ東京から元ブラジル代表のワシントン選手を補強した。身長190㎝の高さを活かしたヘディングシュートだけではなく、懐の深い足下のテクニックで爆発的な得点力があったのだ。
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