浦レポ by 浦和フットボール通信

転ばぬ先の杖は妙手? それともジリ貧? サイドの受け方が示すもの【轡田哲朗レッズレビュー/J第11節G大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

あの試合の後でも関根と宇賀神だったのがサプライズ

浦和レッズは19日にガンバ大阪とJ1第11節のアウェーゲームを戦い、3-1の勝利を飾った。どうしてもその前のサンフレッチェ広島戦での1-0勝利と比較してしまうが、明らかに別のチームを見ているような姿でのゲームで、間違いなく勝利に値したのは浦和だった。

その広島戦からは中3日での大阪遠征だったが、正直なところ宇賀神友弥と関根貴大の2人がスタメンに名を連ねていたことは驚きだった。それはプレークオリティーの問題ではなく、2人が広島戦で「とんでもない」レベルの消耗を強いられる試合をしたからだった。思わず試合後、関根に「今日のスタメンは厳しいと思っていた」ということを伝えてしまったが、本人もまた「身体的には良い調整ができていたと思っていましたけど、実際に試合が始まって身体が重かったですし、今日は90分間走るのは難しいなと思っていた中で、監督も『出し切ってくれ』とは前半から言っていたので、そこは考えずに自分ができるパフォーマンスをやろうとしましたね」ということだった。

それだけ、一発のキレがある勝負ができる選手よりもハードワーク面の資質を両サイドハーフに求めたようなスタメンだった。宇賀神はここ2試合とも試合後の取材機会に恵まれていないのだけど、彼もまた何年間も「最終的には宇賀神がスタメンになる」というポジション確保をしてきた選手。しっかりと信頼を勝ち取りつつある。

怖い場所を先に埋めず、結果的に安定感を得る

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