「二の舞は避けたかった」ゲーム ベースの上に乗っかる強烈なストライカー【轡田哲朗レッズレビュー/なでしこ7節新潟戦】
(Report by 轡田哲朗)
プレスに対抗した1つ飛ばし
浦和レッズレディースは30日のリーグ第7節のホームゲーム、アルビレックス新潟レディース戦を2-1で勝利した。菅澤優衣香が2得点を挙げたことでリーグ通算100ゴールを達成。新潟、ジェフユナイテッド千葉レディース、そして浦和でプレーをしているキャリアの彼女だけれども、通算199試合出場で100ゴールと2試合の1試合のペースを上回っているのは本当に素晴らしいこと。その上で、浦和では4シーズン目になる彼女だけれども、最初の2シーズンと、ここ2シーズンでは同じ頼りになるストライカーという意味でも全く違う意味があるように見える。
まずは、この日のスタメンでは左サイドバック高橋はなという起用が少し目を引いたけれども、これまでの流れの範疇にあるものとも言えた。先に結果を提示して書くものなので全体を振り返ると、前半のうちに高橋を前に出して左サイドバックに栗島朱里を一時的に下ろす采配があって、2-0でリードした後半の頭から猶本光に代えて佐々木繭が入ったことで、栗島が中盤に戻るという流れがあった。
その采配の引き金になったのは新潟の出方だったとも言えて、浦和は低い位置からでもボールを大事に組み立てていこうという意図があったのだけど、新潟はショートパスの受け手を徹底的に潰すようなプレス戦術だったので、1つ、2つとターゲットを飛ばすようなパスが必要だった。そのあたりに森栄次監督もピッチの中の選手たちも気づいた感があって、飲水タイムのタイミングを機に切り替えたというところだった。これによって、プレスの頭を飛び越えられてボールの収まる2トップに飛ばされた新潟としては、一度プレスのために出ていった選手たちがボールに合わせて戻らないといけないので、体力的にもかなり厳しかったのではないだろうか。
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