見えてきた?今年のJ2勢力地図(J論)

浦レポ by 浦和フットボール通信

2年間の積み上げが結実したリーグ優勝 オシムサッカーを思い起こさせた姿【轡田哲朗レッズレビュー/なでしこ16節愛媛戦】

(Report by 轡田哲朗)

「ひたむきに、頑張る」を超えたレベルのチームへ

浦和レッズレディースは、8日のなでしこリーグ第16節の愛媛FCレディース戦に5-1で勝利し、2試合を残してリーグ優勝を決めた。森栄次監督が就任して2年目にして、素晴らしい成果を手にした1年になった。

昨シーズンの森監督が就任して少しした時、それまでの数年間を見たことがある人なら大きくチームが変革されたことを感じただろう。確かに、菅澤優衣香というFWはこの日本の女子サッカーにおいて、1人で勝ち点10を持っているレベルの選手ではあるけれども、良くも悪くも彼女に向けてボールを蹴って「あとはヨロシク」というチームだったのが、その選手をショートケーキの上に乗るイチゴのように扱える、背後にスポンジのように確固としたベースを作り上げたチームになった。

この優勝に際して何を書くのが良いのかは少し迷ったけれども、ちょっとだけ昔話にお付き合い願いたい。その以前からそのような傾向はあったけれども、なでしこジャパンが2011年のドイツ女子ワールドカップで優勝してから日本女子サッカーのアイデンティティーは「ひたむきに、頑張る」であるように思える。一方で、その価値観に甘えるかのようにサッカーの部分での進化から目を背ける傾向はリーグ全体に多いと見て取れた。4-4-2をベースに、中盤と最終ラインの2ラインが必死に守って、前に蹴り飛ばしてFWに「あとはヨロシク」とばかりに託す。そういうチームが、その必死に守る部分で前述の価値観に守られていた感はあったし、だからこそ星川敬監督が率いていた時期のINAC神戸レオネッサや、永田雅人監督が率いてきた日テレ・ベレーザのような、男女関係なく、あるいは女子という枠にとらわれずに純粋にサッカーとしての質を高めたチームは、リーグをぶっちぎりで制した。

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