浦レポ by 浦和フットボール通信

相手は上位、噛み合う、良い勝負、だが負ける 今季の到達点を見せたようなゲーム【轡田哲朗レッズレビュー/J28節G大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

スタメンは「可能性のある15人」からの選抜

浦和レッズは22日のリーグ戦、ラスト5試合の最初になったガンバ大阪戦に1-2で敗れた。この結果、まず2位の可能性がなくなって、3位は名古屋グランパスが1勝でもすればダメ。4位についても自分たちより消化試合数が少ないのに上位が2チームいて、同じ消化数でも勝ち点7差で上位に鹿島アントラーズがいる。だから、今季の目標とされたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得するのは極めて難しくなった。

クラブがある目標を立てて、あるいはそれを対外的に宣言して未達成となった時には、当然ながら責任論が浮上する。ただ、何かしらの宣言がシーズン前に求められるのがプロサッカーのクラブ、というよりは日本のプロスポーツだと思うし、現実的なラインより少し上の宣言をすることが義務のような感もある。もし、浦和が「順位表の上半分に入るのを目標とします」と言ったら、それだけで怒る人がたくさんいる。だから目標の宣言については、「それはそれ」とした上で、現存の戦力に対しての結果、プレー内容の評価を強化部がするべきだろう。

この辺の話の詳しいのはシーズンの切れ目だと思うのでこの辺にして、ゲームに関してはプレビューで記した「スタメンになり得る15人」の枠内で選抜された。その中でも多少、攻撃的な長所を持った選手が多く並んだ感があるものの、ボランチに関しては前への迫力を長澤和輝に任せる形の構成になった。

ガンバの変化と浦和の対応

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