王者川崎に逆転負け 柴戸海が肌で感じた川崎との差とは【河合貴子 試合のポイント/J第33節川崎戦】
(Report by 河合貴子)
武田英寿をスタメン起用
これが、圧倒的な強さを誇って優勝した川崎との差なのか・・・。底冷えがする等々力陸上競技場で、心までが凍てついてしまった。1-3の逆転負けを喫したが、雲泥の差がピッチにはあった。
浦和が試合を通して放ったシュートは、前半の1本(興梠慎三選手のPK)と後半の2本(山中亮輔選手と橋岡大樹選手)合計3本だけだった。一方の川崎は、前半14本、後半8本の合計22本だ。ポゼッション率は、浦和の39%であった。
前節の途中から武田英寿選手を生かすために起用した4-2-3-1システムを、武田選手を初先発で起用して4-4-2のシステムからいわゆる武田シフトの4-2-3-1で挑んだ。また連戦を考慮して、阿部勇樹選手を今シーズン初先発で前節怪我から復帰した柴戸海選手とボランチコンビとした。
大槻監督は「狙いは切り替わりのところとかで、ボールを奪った後にしっかりつなぎ目のところで前に運ぶ作業、受け手になってくれるところ、そこでボールが収まることを2人(武田選手と阿部選手)に期待した。前半はそこで収まるところと、そこから逆に展開して宇賀神のところに出たりと、そういったシーンは作れたと思うけど、もう少し回数が多くなればよかったなと思う。
ただ、この強度の中でプレーして、それが連続してできなくなるところは想定はしていたけど、その時間をもう少し延ばせればなというところは見ていて思った。2人とも、今季初スタメンということで、前半に関してはすごくよくやってくれたなと思う。それがもう少し長く時間が延びればなというところはあります。ただ、彼らのところだけではなく、全体としての効率だとか、ボールをもう一度握り直すところのクオリティーを上げないと、彼らだけのところでは無理なので、その全体像を上げていかないと難しいかなと思う」と険しい表情を浮かべた。
(残り 2995文字/全文: 3780文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ