浦レポ by 浦和フットボール通信

エリートリーグで指揮を執る平川忠亮監督が試合を振り返って「試合に出場できていなかった選手たちも、自分たちはできるんだということを表現してくれた」

ー試合を振り返った感想は?
「前からくる札幌さんに対して、普段試合に出ていない若い選手たちがいる中で、不安な部分もありましたが、非常によくやってくれました。やはりメンバーの中に、シオ(塩田仁史)がいたり、ウガ(宇賀神友弥)がいたり、阿部(勇樹)がいたりというのが非常に大きいし、彼らがいたことで若手に安心感を与えられたと思います。エリートリーグの目的として若手育成ということがありますが、ああいった経験を持った選手たちと一緒にプレーできることが若手を育てることに役立つと思います。それを今日の試合で非常に大きく感じました。チャンスも多くつくれ、流れの中から得点が取れましたし、相手もこの環境の中で良い体制を作ってきてくれたことに感謝しています」。

ーリカルド ロドリゲス監督のサッカーを守ってプレーしようという感じに見られたが?
「ミーティングでも話しましたが、エリートリーグは環境は違いますが、やはり今までやってきたリカルドのサッカーを彼たちに表現してもらいたいと思っていました。その中で役割の確認をしてきました。表現したものはリカルドのサッカーでしたし、なかなか試合に出場できていなかった選手たちも、自分たちはできるんだということを表現してくれたと思います」。

ー例えば田中達也選手がいいアシストをしたり、武藤雄樹選手が見事なゴールを決めたが?
「相手に大きい選手が多く、エアボールがとても難しい中で、武藤は特徴を出してくれて、うまく降りて、ボールをうまく収めてくれました。そこを起点に、タカ(関根貴大)だったり、(田中)達也だったりが追い越す動きをしてくれたことで、前に入った武藤らしいゴールを決めることができました。今年武藤は自分が思うような結果を出せていないと思っていますし、出場機会も恵まれていない中で強い気持ちが見えたと思います」。

ー今日の反省点は?
「苦しい時間帯もあり、同じようなセットプレーから失点もしましたが、ベンチ側からの発信ではなくシオからの発信で修正してくれました。それもシオ、ウガ、阿部がいる部分が大きかったと思います。そのおかげで3失点目がなかったのだと思っています。今日の結果を見て、若い選手たちは言われていることだけではダメだと、プラスアルファで何かできることがあるのではと考えるきっかけになったのではないかと思います」。

ーユースの選手たちは普段一緒にプレーしていないと思うが、難しさはあったか?
「ユースや大学生など、ケガの心配もあるでしょうし、難しさはありますが、これからも積極的に呼びたいと思いますし、そういった選手たちが先輩の選手たちと一緒にプレーすることが何よりもいい経験になると思います」。

ー練習試合とも違いを感じたか?
「試合前に写真撮影があることもそうですが、いろいろな部分で違いはあります。会場が今日は大原サッカー場ということで、気持ちに難しさがあるのかとも思いましたが、選手たちが本当によくやってくれました。両ベンチも熱が入ってきましたし、そういった面でも選手たちに熱が入っていったと思います」。

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