浦レポ by 浦和フットボール通信

監督の古巣徳島に勝利して中断明けに3連勝 最後に勝負を分けたワンプレー【河合貴子 試合のポイント/J第9節徳島戦】

(Report by 河合貴子)

武田の負傷でプランが崩れるも

リカルド・ロドリゲス監督が4年間かけて土台を作り上げてきた徳島に対して、厳しい試合展開であったが、1-0で完封勝利を収め3連勝を飾った。浦和にとっては、2年ぶり(2019年4月14日 1-0 G大阪戦、20日 1-0 神戸戦、28日 2-0 清水戦)のリーグ戦での3連勝であった。※当時ACLアウェイ全北現代戦が4月24日に開催された連戦の中での3連勝。埼玉スタジアムは、選手たちを祝福する温かい拍手に包まれていた。

インターナショナルマッチウィークのリーグ中断明け、鹿島、清水と今シーズン初の連勝した流れを継続するためスターティングイレブンから「彼はそもそも出られる状態かどうかギリギリの状態だった」と柴戸海選手に替えて伊藤敦樹選手を3試合ぶりにスタメン起用しただけで他の変更はなく挑んだ。3連勝中と波に乗る徳島も鈴木大成選手と藤田選手が先発で起用し、大幅なメンバー変更もなく臨んできた。

浦和のキックオフで始まった試合は、開始直後は勢いを持って攻勢に出た浦和であったが、7分に武田英寿選手がボールを奪い返した直後に左足を捻って負傷交代を余儀なくされ、急遽11分に杉本健勇選手が投入されるアクシデントに見舞われてしまった。それにより浦和のゲームプランが狂いだした。1トップを任せられていた武藤雄樹選手が、1枚下に下がり武田選手のポジションに入る形になったが、鹿島・清水戦のように攻守がうまく噛み合わず主導権を徳島に握られることになってしまった。

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