浦レポ by 浦和フットボール通信

秩序と混沌のどちらを求めるか ピッチに現れた両クラブの方針と変化【轡田哲朗レッズレビュー/J第10節C大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

決定機や機能性を見れば、徳島戦の裏返しのような負け方

浦和レッズは18日のリーグ第10節、セレッソ大阪戦に0-1で敗れた。試合の感じとしては、前節に浦和が徳島ヴォルティスに1-0で勝利した試合の裏返しという感じで、浦和の方がボールを支配していくつかの決定機も作りながら決められず、セレッソにセットプレーからの1ゴールを許して負けたという形だった。

浦和は前節に武田英寿が負傷交代してから、3連勝のうち前半2試合を支えた4-1-4-1システムの機能性に陰りが出た。前節は武藤雄樹のポジションを下げて杉本健勇を入れることで形を維持しようとして、難しかったことをリカルド・ロドリゲス監督自身が認めた。そこには柴戸海のコンディション不良があったことも話したけれども、このセレッソ戦ではスタメンに柴戸を入れて伊藤敦樹を一列上げる。そして、小泉佳穂との左右を入れ替えるという選択に出た。結果的にはこれも前半だけで諦めることになったので、次節からは違ったものをメインにするかもしれない。それが後半にやったマイボール時の形をハッキリさせるやり方なのかは「見てましょう」だけれども、総じて言えることはリカさんが「選手任せ」のチームを作ろうとはしていないということだろう。

明本の位置で見えやすい前後半の違いと修正

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