浦レポ by 浦和フットボール通信

2020年度は6億円強の赤字決算に 立花代表「これから先も緊張感と危機感を持って進めていく」【株主総会後記者会見全文レポ】

立花代表

先ほど、浦和レッズの第30回定時株主総会、臨時取締役会が開催されまして、2020年度の事業収支の承認、代表取締役として信任されましたのでご報告させて頂きます。

2020シーズンは、浦和レッズが多くのファン・サポーター、そしてパートナー企業の皆様に支えられて存在しているかということを、改めてクラブ全員が感じて、身に染みた一年でした。こうして浦和レッズに存在し続けられることに関しまして、改めて厚く御礼を申し上げます。

今日現在、埼玉県からのまん延防止等重点措置に基づく要請を受けてのホームゲームの入場制限下での状況になっています。また、昨年来のコロナ禍の影響がいつ収束するか見通しが立たないということもあり、入場料収入を大きな収益の柱にしている浦和レッズに取りまして、未曽有の危機的状況に変わりはございません。

ただJリーグとともに様々な感染対策を講じて、幸いにも今季はスケジュール通りに開催ができています。まずは全試合が無事開催できるよう、これまで同様、それ以上に、危機感と緊張感をもって事業の運営にあたって参る次第です。

チーム強化の施策を含めて、諸改革に後戻りはございません。こういう時だからこそ、ピンチをチャンスに変えて、強靭なクラブ体質に変えていきたいと思います。それがクラブに関わる皆様のご期待であり、我々の使命であると思っています。

現在トップチームは10試合を終えて、4勝2分4敗、勝ち点14の10位に甘んじておりますが、今季から迎えたリカルド・ロドリゲス監督の下、攻撃はアグレッシブに、守備は激しく戦うという監督の哲学を選手個々がピッチ上で徐々に体現出来てきていると感じています。チーム一丸となってコロナ禍に打ち勝ち、様々な我慢を重ねている浦和レッズに関わるすべてのステイクホルダーの皆様にとって、希望や喜びを与え続けられるように、浦和レッズの存在意義を確かめながら、全力を尽くしてまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

ーコロナ禍の中で、大きな赤字も予想される中で、だいぶ企業努力があったかと思うが、その経緯について

前の年が史上最高の収益ということで、クラブの規模も大きくなったということで、さらに大きくするための施策を考えながら予算を組んでいましたが、こうしたコロナの影響によって、非常にギャップが突然襲ったということになりました。

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