浦レポ by 浦和フットボール通信

噛み合うか、噛み合わないか 表面に見えたのはリカさんの修正力【轡田哲朗レッズレビュー/ルヴァン杯湘南戦】

(Report by 轡田哲朗)

もう少し早くあるかなと思っていた阿部と藤原のコンビ

浦和レッズは28日のルヴァン杯第4節の湘南ベルマーレ戦を0-0で引き分けた。試合後にリカルド・ロドリゲス監督が「勝ち点3は首位に立つために欲しかったが、今日の内容だと勝ち点1は妥当」と話したように、浦和目線から見ての多少の贔屓感があっても勝利の方が近いと言えない引き分けだから、内容的には勝ち点0.7とか0.8くらいの試合だったといえるだろう。

ただ、特に前半だけを見れば勝ち点0.2や0.3くらいの試合内容だったものを、後半だけ見れば勝ち点1を超える、つまり引き分けより勝利が近い試合に変化させたのはこの試合の重要なポイントだろうと思う。前節のレビューで「ルヴァン杯は個を見たい」と書いて1週間しかたっていないけれども、この試合に関してリカさんの修正という要素を無視するのは無理があると思っている。

藤原優大が開幕節の湘南戦で負傷して以来、トップレベルの公式戦では久しぶりの出番になった。もっとも、エリートリーグでは試合出場をしているので復帰戦という感覚は薄いのだけど、そのパートナーが阿部勇樹だったのも興味深いことの一つだった。1月から2月に行われた沖縄県でのトレーニングキャンプでもトーマス・デンは合流できていなかったので、第3と第4のセンターバックがこの2人という感じがあった。それから考えるとこのコンビで試合に臨む最初のゲームが4月末になるとはあまり思っていなかった。それくらい、今後も何度かあっておかしくない組み合わせだろうと思っている。

順当に相手の前に立つ形になってしまった前半

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