勝利を呼び込んだリカルド采配 鈴木彩艶がリーグ戦デビューでシャットアウトに貢献【河合貴子 試合のポイント/J第13節仙台戦】
(Report by 河合貴子)
7連戦を勝利で締めくくる
初夏の訪れを感じさせる中、7連戦のラストゲームとなるベガルタ仙台をホーム埼玉スタジアムに迎えた。最後まで諦めず闘う姿勢を貫き、アディショナルタイムに2ゴールを決めて劇的な引き分けに持ち込んだYBCルヴァンカップ・アウェイ柏戦から中3日、鈴木彩艶選手とキャスパー・オーランド・ユンカー選手がリーグ戦デビューを飾り、しっかりと結果を残し2-0の完封勝利を収めた。
YBCルヴァンカップからスタメンを、浦和は6選手、仙台は9選手入れ替えて臨んだ。試合開始から主導権を握ったのは仙台であった。センターバック2枚を残してコンパクトにしてセカンドボールを拾い仕掛けきた。
6分、自陣で小泉佳穂選手のパスが氣田選手に引っかかり素早く西村選手へ展開されたが、鈴木選手が素早い判断で飛び出し西村選手のシュートをファインセーブした。自陣に押し込まれた浦和は我慢の時間帯が続くが、浦和らしい攻撃の形が見られたのは15分のことであった。小泉選手のクサビのパスをユンカー選手が左サイドへと流れた武藤雄樹選手へと展開し、武藤選手が切れ込んで上げたクロスにユンカー選手が放ったヘディングシュートは惜しくも枠を捉えることができなかった。
さらに18分、武藤選手の落としを阿部勇樹選手がミドルシュートを放っていった。しかし、ゴールネットを揺さぶることができない。少しずつ自分たちのリズムを取り戻した浦和は、飲水タイム後に長短のパスをうまく使い分けて攻撃のリズムを作り出していった。しかし4-4-2とブロックを退く仙台の守備に手こずり、なかなか決定機を作り出せない。32分、伊藤敦樹選手がカットしたボールが氣田選手に流れ、そのままシュートまで持ち込まれてしまうのが、鈴木選手が落ち着いてセーブし先制点を与えない。
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