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浦レポ by 浦和フットボール通信

ハーフタイムで劇的に改善された試合、前半の狙いとチーム作りの現在地は【轡田哲朗レッズレビュー/J第13節仙台戦】

(Report by 轡田哲朗)

メンバー構成だけなら、基本の4-4-2に近い始まり

浦和レッズは9日のリーグ第13節ベガルタ仙台戦に2-0で勝利した。私自身も別媒体で記事にしたように、リカルド・ロドリゲス監督がハーフタイムで最終ラインからビルドアップ隊の配置を調整し、小泉佳穂をトップ下に置いた3-2-1-4のようなマイボール構成にしたことは、後半の2得点に大きく関係していたと言える。一方で、前半にどんなことを狙っていたのか、チーム作りの過程の中で今がどんな感じなのかというのも、同時に大切なことなのだろうと少し落ち着いてみて感じる面もある。

スタメンを予想しづらいリカさんの采配だけれども、ダブルボランチは阿部勇樹と伊藤敦樹のリーグ開幕戦で組んだコンビに戻した一方で、明本考浩が左サイドバックで、小泉が左サイドハーフの縦関係を形成。ゼロトップ型ではなく、キャスパー・ユンカーが前で武藤雄樹が周囲でサポートという前線の関係が構成されていた。これだけで見ると、とてもオーソドックスな4-4-2のチームがやるパターンの1つであるし、仙台と噛み合いがちになることも自然なことだろう。

大きく捉えると、サイドバックとセンターバックの間を走るのが狙い

少し大づかみな言い方をすると、前半のビルドアップは相手の2トップに対して、ひし形を作る位置を岩波拓也、槙野智章、阿部、伊藤敦樹の4人で「状況に応じて、誰かが」場所を取るようなスタイル。両サイドバックは可能な限り高い位置を取らせて、武藤を絡ませながらの3人で突破しようという意図を感じた。

また、その構成の中でユンカーはあまり降りてこないタイプだし、3月ごろには大きく不足していた背後を狙うようなフリーランも欠けていなかったので、周囲から聞くほど前半が悪かったようにも思っていないところがある。アビスパ福岡戦もそうだったのだけど、「これを続けられるなら、どこかで穴はできるだろうな」という感覚はあるものだった。

リカさんの攻撃は割とサイドから行きたがることは、始動からキャンプのあたりまでの時点で何度か記してきたと思うけれども、トレーニングの中でも声が掛かることがある「パシージョ(スペイン語で通路というような意味)」という要素を試合の中で表現しようとする部分は見られていた。この用語に関しては意味が多岐にわたるし、世間で言う「意識高い系」みたいな感じになるのも嫌なので、まとめてみると「幅を取ることで、サイドバックとセンターバックの間を広げて、その間を狙う」というのが狙いだったように見えていた。

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