浦レポ by 浦和フットボール通信

リカルド監督がプレーオフ第2戦の神戸戦を攻略するために大事だと考えていることとは

(Report by 河合貴子)

残り90分間をいかに戦うか

「通常の試合であると、今、ハーフタイムである。2-1でハーフタイムに入ったという考え方で挑まないといけない。仕事は、まだ終わっていない」とリカルド・ロドリゲス監督は、険しい表情をした。YBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦をアウェイで2-1と神戸に勝利を収めホームでの闘いに優位な状況になったといえ、指揮官であるリカルド監督は危機感を強めていた。

「途中経過(2-1)をキープするのではなく、しっかりと勝利を目指して戦わないといけない。立ち上がりが大事だと思う。神戸としては、立ち上がりでしっかりと力強いプレーをしてゴールを決めて浦和を迷わせることを狙ってくると思う。神戸は、リスクを冒しながらゴールを狙ってくることを考え、まだまだ自分たちがやらないといけないことがたくさんあると意識して、メンタルの面、戦略的なことを大事にしながらプレーをしたいと思う」と話した。

サッカーにおいて途中経過の2-1のスコアは、非常に危険だ。相手は当然、リスクを冒して点を獲りに来る。相手のアグレッシブな勢いに飲まれてしまい同点にされてしまうと、さらに相手は勢いづく。守備に意識を高く持ちゴール前を固めて我慢の時間を過ごし、「相手にボールを持たせてやっている」とメンタル的に優位な状況に立ち、虎視眈々とカウンターから追加点を狙っていく。もしくは、相手が攻撃的に来ても冷静にボールを保持しながらポゼッションして、DFラインを押し上げて主導権を握りゴールに襲いかかり、さらにダメ押しのゴールを決めて相手を突き放す。

次の1点が、どちらに決まるかで試合の中での『メンタル面』『戦術面』も変わる。リカルド監督が言った『メンタル面』『戦略面』が、この試合に大きく影響を及ぼすことは否めない。リーグ戦でもプレーオフステージ第1戦でも神戸に勝利をしたが、楽な試合ではなかった。

リカルド監督は「2試合とも、いろんな時間帯の試合だったと思う。リーグ戦では、神戸の立ち上がりが良くて、その後、浦和が良くなっていった流れがある。ルヴァンでも神戸がフォーメーションなど戦術を変えてきたことによって、非常にやりにくい立ち上がりでしたけど、それに合わせることができて、浦和にとって良い流れにもってくることができた」と神戸との2試合を振り返った。

浦和対策をしっかりと練ってくる神戸だ。第2戦では、3バックでくるのか、本来の4バックでくるのか、神戸の手の内は読みづらい。

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