浦レポ by 浦和フットボール通信

小泉佳穂がリーグ初得点 攻守に成長の証しを見せた試合展開も完璧とは言えない理由【河合貴子 試合のポイント/J20節福岡戦】

(Report by 河合貴子)

アウェイでの雪辱を果たして福岡に完封勝利

どんなにゲームを支配していてもアウェイで受けた屈辱は、決して忘れてはいなかった。ホーム埼玉スタジアムで、アビスパ福岡にアウェイの借りをしっかりと返して2-0の完封勝利を飾った。屈辱を晴らしたが、晴れやかな気持ちにはならなかった。完封勝利をしたものの、あと2、3点は獲れたのではないかと強欲かもしれないが思ってしまう。得失点差がどうしても気になってしまう。(得点26 失点22 得失点差+4)リカルド・ロドリゲス監督は「試合全体は良かった」と評価しつつも、「決まっていれば得失点の所でアドバンテージを得ることができた」と険しい表情を浮かべていた。やはり、リカルド監督も決定力を気にしていたのだ。

堅い守備からシンプルに攻撃を仕掛けてくる福岡に対し、試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。両サイドバックが高いポジションを取り、柴戸海選手か伊藤敦樹選手がDFラインに下りて攻撃の組み立てを3枚回しにして福岡の守備を根気よく揺さぶりリズムを作り出していった。

11分、西大伍選手が柴戸選手の持ち上がりからパスを受けてクサビの斜めのパスを送ると、田中達也選手がスルーし、小泉佳穂選手が相手のプレスを交わしながらペナルティーアーク手前から放ったスーパーシュートが決まった。さらに浦和は追加点を狙い攻守においてアグレッシブな姿勢を貫いていく。28分、福岡の後方からの攻撃の組み立てのミスを突いて、キャスパー・ユンカー選手がボールを奪い素早く大久保選手へと展開し、大久保選手のマイナスのクロスに小泉選手がシュート。GKがこぼしたボールをユンカー選手が詰めるも決めきれない。

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