浦レポ by 浦和フットボール通信

京都を攻略して天皇杯ベスト8進出 関根貴大が勝利も悔しさを露わにした理由【河合貴子 試合のポイント/天皇杯R16京都戦】

(Report by 河合貴子)

京都を破り天皇杯ベスト8進出

「大事なことは試合にしっかり勝ったこと」と安堵の表情を浮かべたリカルド・ロドリゲス監督。

一発勝負の天皇杯で、停滞する前線の影響で数日間降り続いた雨よってピッチは水を含み、蒸し暑い中でアウェイに乗り込み死闘を制したのは浦和だ。天皇杯ラウンド16で京都を1-0で破り、ベスト8に進出を決めた。

リーグ・鳥栖戦から中3日の連戦の中、宇賀神友弥選手と関根貴大選手を先発で起用しただけで、9選手はリーグ戦の先発メンバーとなった。一方の京都は、李忠成選手を中心として大幅にメンバーを入れ替えて挑んできた。

浦和のキックオフで始まった試合は、立ち上がりこそは浦和が慎重な入りをしてブロックを退くシーンが見られたが、前線からのプレスがはまりだすと徐々に浦和が主導権を握った展開となった。先制点が決まったのは、15分のことであった。大久保智明選手の左CKをニアで岩波拓也選手がマンマークに来た選手と駆け引きをしながらしっかりと合わせたヘディングシュートを、GKの清水選手が掴みきれずにゴールへと吸い込まれ浦和が先制に成功。

岩波選手は「ゴールは少しラッキーな形でしたけど、こういう試合は難しくなると思ったので、セットプレイは大事になると思っていたので、そこで一つ取れてチームを少し楽にできたかと思います」と少し照れた表情を浮かべてゴールシーンを振り返っていたが、この先制点がチームを勢いづけたのだ。

17分、インターセプトした酒井宏樹選手が勢いよくドリブルで運びクロスを入れるもゴール前へ飛び込んだ明本考浩選手や江坂任選手にわずかに合わなかった見応えのある攻撃をみせた。

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