リカルド監督が語った、浦和が好調な要因と今後を見据えた選手起用の考え方とは
(Report by 河合貴子)
リカルド監督が大事にしていること
夏のウィンドウで加わった新戦力たちも、既存の選手たちとうまく融合し、5レーン理論に基づいたポジショナルプレーでチーム全体がピッチの中で輝きを放っている。非常に流動的でなおかつ可変的に動ける。リカルド・ロドリゲス監督は、日頃の練習からフィールドプレイヤーの10対10のゲーム形式を多く取り入れている。
「各選手のポジションというよりも、チームとしての形が重要だ。トレーニングでは、切り取ったものを行った場合、ポジションを分けることもあるかもしれませんが、私のトレーニングは10対10になる形が一番多い。すべての選手が他の選手とつながっている。全体をシンクロさせることが重要ですので、人数で切り取って4対3や4対2の形で何かをトレーニングすることはあまり行いません」と以前の定例会見で話した。
重要なことは、チームとしてポジショニングなのだ。前線の誰かがポケットに下りたとしても、その空けた前線のスペースに誰が入り、またそのスペースに入った選手が空けたスペースを誰が埋めるのか・・・。ピッチの中でいくつものトライアングルが生まれる。だから、サイドハーフの汰木康也選手や関根貴大選手がペナルティーアーク付近に顔を出してたかと思うと、いつの間にか明本考浩選手がインナーラップしていたり、汰木選手の外を回ったりとポジショニングを取っている。
「私にとって重要なことは、チームとしてのポジションです。必要なポジションに選手が入っていれば、それがFWであってもMFであっても問題ありません。逆に入れ替わる動きがあるからこそ、相手にダメージを与えることができると思っているので、各ポジションに選手を固定することはありません」と不敵な笑みを浮かべた。
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